新たな企画展シリーズ「Being」がスタート
東京都・新宿区に位置するギャラリー、√K Contemporaryが新たな芸術プロジェクト「Being」を立ち上げました。この企画展シリーズの第一弾は、女性アーティストにスポットを当てた「Being – Mom is a Woman –」です。約18名の国内外の女性アーティストたちが、ジャンルや文化の枠を超えて彼女たちの視点を表現します。
「Being」のコンセプト
この展覧会シリーズの目的は、現代のアートシーンを次世代につなげ、人類の文化的な痕跡を未来へと残していくことです。「Being」の提唱する理念は、私たちの存在が未来にどのように影響を与えるのかを考えさせる内容になっています。アートは、今を生きている私たちにとってその瞬間を記録し、共有する重要な手段であり、我々の存在の意味を問い直す契機となります。
第1回展覧会「Mom is a Woman」
「Being」の初回展「Mom is a Woman」では、戦中・戦後から若手まで、さまざまな背景を持つ女性アーティストたちによる作品が展示されます。彼女たちは、個々のアイデンティティを独自の視点から探求し、表現へと昇華しています。嫁母や妻といった社会的なロールだけでなく、アーティストとしての彼女たちを考察し、社会との関係性や内面的な探究を作品に反映させています。
出展アーティストには、国内の仲間に加えて、ドイツ、ブラジル、台湾、韓国のアーティストたちも参加しており、多様な文化の交差点となることを目指しています。彼女たちがこの同じ場にいることで生まれるシナジーにも注目です。
展示される作品の多様性
本展覧会では、絵画、彫刻、映像作品など、さまざまなジャンルの作品が一堂に会します。特に、インスタレーションアートや写真、立体作品まで多岐にわたる表現を楽しめるよう工夫されています。これらの作品は、言葉を超えた感覚的な体験を提供し、訪れる人々に強いメッセージを伝えることでしょう。
特に注目の展示は、三上晴子の「Eye-Tracking Informatics」。視線の動きをインタラクティブに可視化し、観客との対話を生むこの作品は、現代アートの新たな可能性を示唆しています。彼女は2015年に残念ながら亡くなりましたが、その遺産がこの展覧会を通じて再び蘇ります。
イベント情報
また、会期中には日本酒とアートを融合させた特別イベントも予定されています。このイベントでは、コーディネーターに日本酒スタイリストの手島麻記子氏を迎え、アート相応の日本酒をテイスティングしながら、出展アーティストたちのストーリーを感じることができます。日程などの詳細は、公式ウェブサイトやSNSで発信されるので要チェックです。
最後に
今回の「Being – Mom is a Woman –」展は、アートを通じて私たちの存在やアイデンティティを再考する良い機会になるでしょう。未来へとつながる貴重な体験ができるこの展覧会にぜひ足を運んでみてください。あなたの感覚を目覚めさせる新たな発見が待っています!
展覧会情報
- - タイトル: Being – Mom is a Woman
- - 期間: 2023年4月29日(土・祝)~ 5月27日(土)
- - 会場: √K Contemporary
- - 出展作家: 約18名
- - ウェブサイト: √K Contemporary