新潮ミステリー大賞受賞作『キツネ狩り』が文庫化
著者・寺嶌曜の作品『キツネ狩り』が、新潮ミステリー大賞を受賞し、ついに文庫版として発売されることが決まりました。発売日は2026年2月28日。新しい警察小説の扉を開ける本作は、右目で過去を見ることができる女性刑事・尾崎冴子が中心となり、未解決の一家四人殺害事件に挑む物語です。
斬新な設定と緊迫感のある展開
悪夢のような過去を背負った主人公、尾崎冴子は、3年前のバイク事故で右目を失明しています。しかし、ある日を境に彼女はその右目で過去の光景を見ることができる能力を身につけます。この特異な能力が、冷徹な捜査官としての彼女を引き立て、読者を惹きつけます。
尾崎は、署長の深澤と上司の弓削(ゆげ)と共に、未解決事件の再捜査を行うことになり、過去の光景を手掛かりに凶悪犯に近づいていきます。選考委員からは、「特殊設定に新しい機能を追加するのではなく、細かい制約を課すことでリアルに運用している」という評価を受けており、説得力のあるスリリングな展開が魅力です。
高評価を受けた第9回新潮ミステリー大賞
『キツネ狩り』は、2014年から始まった新潮ミステリー大賞での第9回受賞作です。この賞は、数多くの個性豊かな作家を輩出してきた歴史ある大賞であり、尾崎の物語も全会一致で大賞に選ばれるほどの完成度を誇ります。作品の評価は高く、すでにミステリー書評家からも多くの称賛を受けています。
選考委員には、貴志祐介さん、道尾秀介さん、湊かなえさんの名が挙がっており、それぞれのコメントでも「どうしてこれまでデビューしていなかったのか」と驚きを表すほど、作品のクオリティの高さが伺えます。
続刊『深淵のカナリア』も控えている
本作の続編である『深淵のカナリア』も、2026年3月25日に発売予定です。尾崎冴子の活躍がどのように続くのか、ファンの期待が高まります。この機会に、『キツネ狩り』と合わせてぜひ手にとってみてください。
著者・寺嶌曜について
寺嶌曜は、1958年に大分県で生まれ、現在は福岡に住むグラフィックデザイナーです。彼は2022年に『キツネ狩り』で新潮ミステリー大賞を受賞し、以降注目を集めています。デビュー作としてのこの作品は、彼の豊かな想像力と巧みな筆致が光る一作です。読者を緊張感のある物語へと引き込む『キツネ狩り』は、ミステリー・サスペンスファン必見の作品となること間違いなしです。
これからも目が離せない寺嶌曜の作品群に、ぜひご期待ください。