京の夏を彩る日吉屋の和傘と風鈴の饗宴

2025年5月31日から9月30日まで、京都水族館では特別イベント「くらげと傘と風鈴と」が開催されます。このイベントでは、170個の手作り風鈴とクラゲを描いた京和傘が登場し、来場者に夏の涼しさと幻想的な風景を提供します。特に注目なのは、京和傘の老舗・日吉屋が手がけた「クラゲ京和傘」。この傘は、職人の繊細な技術によって、様々なクラゲが墨彩画として描かれています。

伝統美を体感することができる

日吉屋は江戸時代から続く京和傘の製造家であり、160年以上の歴史を誇ります。近年では伝統の技を守りつつ、現代的なデザインにも挑戦してきました。このイベントでは、約18種類のクラゲを模した和傘が並び、水中の晩夏を思わせる幻想的な空間が広がります。多様なサイズやデザインの傘は、どれもが職人の手によって描かれた個性豊かな作品です。傘越しに見る水中のゆらぎは、まさに目を奪われる美しさです。

魅力的な風鈴展示

さらに、昨年に続いて大人気の「クラゲ風鈴」も登場します。新潟県のガラス専門店「TAKU GLASS」によって作られたこの風鈴は、クラゲの特性を細やかに生かし、色や形状、模様が絶妙に表現されています。これらの風鈴も、訪れる人々を涼しさで包むことでしょう。

幻想的なライトアップ

毎日午後5時以降には、2階テラスに設置された京和傘と風鈴がライトアップされ、幻想的な雰囲気に変わります。この美しい光景は、京の夏の夜に最適な思い出を作ることでしょう。夕暮れの中、光に照らされた和傘と風鈴が舞う光景をぜひお楽しみください。

ミニ京和傘で写真撮影

今年は特別に、撮影用のミニ京和傘も期間限定で登場します。平日午後4時以降に、来場者はこのミニ京和傘を手に持ち、クラゲ風鈴や京和傘と一緒に思い出の写真を撮影することができます。特に夏の旅行の記録としては絶好の機会です。

日吉屋の伝統工芸体験

京都水族館を楽しんだ後は、日吉屋の工房にも足を運んでみてはいかがでしょうか？ここでは、ミニ和傘の製作体験や、和傘を用いた照明の制作体験、さらには工房見学もできます。小さなお子さまから大人まで、誰でも気軽に参加できるプログラムが用意されています。この貴重な体験を通じて、伝統工芸に触れ、自分自身で作り上げた作品をお持ち帰りできます。