能登半島地震からの再生に向けた田鶴浜地区プロジェクト
石川県七尾市に位置する田鶴浜地区は、2022年の能登半島地震によって深刻な被害を受けました。震度6強の揺れは多くの木造家屋を崩壊させ、この地の象徴とも言える格子戸の景観や、木の香り漂う風景を一変させました。そんな中、地域住民や支援者が結束し、今再び「木の香りでにぎわうまち」を取り戻すべく、クラウドファンディングを立ち上げました。
田鶴浜の再生に向けたクラウドファンディング
「たつるはま未来会議」と名付けられたこの団体は、地域の再生を目的とした取り組みとして、田鶴浜駅の跨線橋を伝統建具で修復するプロジェクトなどを企画しています。プロジェクトは2025年6月30日からREADYFORにて始動します。
跨線橋の再生
この地域の玄関口であり、学生たちの日常的な通学路でもある田鶴浜駅の跨線橋が第一のターゲットです。この場所は、まちの印象形成に重要な役割を果たします。震災で解体された家屋から回収した古い建具や、職人の技術が詰まった組子の試作品を用いて、跨線橋の内装を再構成。在来の能登ヒバも使用し、美しい模様を描いた「光と香りと記憶のトンネル」が誕生する予定です。さまざまな世代の人々が連携して、このプロジェクトに取り組むことで、地域文化の継承と希望の象徴を作り出しています。
明治期の古民家を「コミュニティハウス」に
同時に進められている別のプロジェクトでは、明治時代の文化的価値を持つ古民家の修復が行われています。この古民家は震災による損壊がありましたが、町の歴史を語る重要な資産であるため、その保存と活用が喫緊の課題です。修復後は、地域の子どもたちが大人や他地域の人々とふれあいながら震災復興や地域文化に興味を持ち、学びの場とすることが事業の一環です。
支援者へのリターン
クラウドファンディングの支援者には、震災で崩壊した鐘楼で使用されていたケヤキ材の掛時計や、組子細工を体験できるコースター制作キットなど、田鶴浜の文化を実感できる様々なリターンが用意されています。また、地域行事に参加できる体験付きリターンもあり、地域の「にぎわい」を感じる機会を提供しています。
プロジェクトの今後
このクラウドファンディングは2025年9月28日までの予定で、田鶴浜駅の跨線橋の装飾工事は2025年末に完了し、イベントが開催される予定です。古民家については2026年度中の着工を見込んでおり、地域の住民が主体となって管理運営を行う仕組みを整備することを目指しています。
ご支援のお願い
田鶴浜地区は人々の記憶を大切にしながら、震災からの復興に向けて一歩一歩進んでいます。今回のクラウドファンディングを通じて、日本中の皆さまと共に再生の道を歩んでいきたいと考えています。興味のある方はぜひプロジェクトページをご覧ください。そして、私たちの活動へのご支援を心よりお待ちしております。
【クラウドファンディングページリンク】(https://readyfor.jp/projects/tatsuruhama-kumiko)
団体概要
- - 団体名: たつるはま未来会議
- - 代表者: 山本直樹
- - 設立年: 2024年
- - 所在地: 石川県七尾市田鶴浜町垣吉町へ部24番地
- - 活動内容: 地震による被害を受けた田鶴浜地区の復興を目指して、地元住民や外部からの専門家と連携し、伝統文化の継承や地域の未来づくりを進めています。
【問い合わせ先】
[email protected]