アラムコSTEAMチャレンジ
2024-07-04 15:09:04

アラムコSTEAMチャレンジ始動:教育リソースの格差解消へ、みんなのコードとアラムコがタッグ

アラムコSTEAMチャレンジ始動:教育リソースの格差解消へ、みんなのコードとアラムコがタッグ



特定非営利活動法人みんなのコードとアラムコ・アジア・ジャパン株式会社が、公立の中学校・高等学校を対象としたSTEAM教育の普及を目指す「アラムコSTEAMチャレンジ」を共同で展開することを発表しました。2024年度より、全国5,000人の中高生にハードウェア教材を無償提供し、実践的な学びを通して課題解決能力育成を支援する取り組みです。

このプロジェクトは、2024年7月2日に町田市立南成瀬中学校で行われたキックオフセレモニーで正式にスタートしました。セレモニーには、みんなのコード代表理事の利根川裕太氏、アラムコ・アジア・ジャパン株式会社代表取締役社長のアブドゥラ・ジャスタニア氏、南成瀬中学校校長の杉浦元一氏、教育関係者、南成瀬中学校の生徒12名が出席しました。さらに、ガーズィー・ビンザグル駐日サウジアラビア大使も来賓として参加されました。

セレモニーでは、ジャスタニア氏から南成瀬中学校にSTEAM教材が贈呈されました。その後、みんなのコード講師の千石氏による模擬授業が行われ、生徒たちは教材を使って身近な課題解決に取り組む実践的な学びを体験しました。

教育格差解消への取り組み



近年、学習指導要領の改訂により、中学校・高校におけるプログラミング教育が拡充されましたが、実践的な授業を行うための環境整備は十分とは言えません。特に、ハードウェア教材は公立学校にとって大きな負担となっています。

「アラムコSTEAMチャレンジ」では、ハードウェア教材の提供に加えて、教員向けの個別相談や授業計画サポート、振り返りセッションなど、継続的な支援を提供することで、STEAM教育の質向上を目指します。

参加企業からのコメント



アラムコ・アジア・ジャパン株式会社 代表取締役社長 アブドゥラ・ジャスタニア氏

「エネルギーの真の価値は、人々の進歩と発展に貢献できることにある」という考えに基づき、アラムコSTEAMチャレンジは、青少年にイノベーションとクリティカル・シンキングを育成するという私たちの目標を反映した取り組みです。みんなのコードとのパートナーシップを通じて、科学、技術、工学、芸術、数学への情熱を生徒たちに抱かせ、将来活躍するために必要なスキルを身につけさせることを目指しています。私たちは、今日の若い頭脳を育てることで、世界で最も差し迫った課題を解決する道を切り開く明日のパイオニアに投資することができると信じています。このコラボレーションは、アラムコにおけるグローバル・シチズンシップ戦略の目標に完全に沿ったものになっています。

NPO法人みんなのコード 代表理事 利根川裕太氏

私たちは、団体設立以来、情報教育の必要性を日本全国に広めるための活動を続けてきました。みんなのコードが実施した『2022年度プログラミング教育・高校「情報I」実態調査』では、中学校・技術の指導上の課題として「指導・授業展開の難しさ」「教員の専門性の不足」「教材・資料の不足」が上位に挙がっています。特に、実践的な学びに必要なハードウェア教材は、公立の学校で用意することが難しい現状があります。AAJ様とのパートナーシップ締結によって、生徒が主体的に創造性を発揮できる授業が実践されることを期待しています。

アラムコSTEAMチャレンジの概要



事業期間: 2024年4月1日(月)〜2026年3月31日(火)

詳細: https://steam-challenge.code.or.jp

アラムコ・アジア・ジャパン株式会社について



サウジアラビアの総合エネルギー・化学企業アラムコの日本現地法人です。日本及び周辺地域でのアラムコの事業のうち、マーケティング、資材調達、ロジスティクス、品質保証、IT、新規事業開発などへのサポートサービスを提供しており、現在、アジア地域でのサービス、資材関連の重要な拠点となっています。

HP:https://japan.aramco.com/

NPO法人みんなのコードについて



みんなのコードは、全国でテクノロジー教育の普及活動を推進する非営利法人です。公教育におけるテクノロジー教育拡充に向けた政策提言や学術機関と連携した実証研究、授業用プログラミング教材の開発・無償提供、プログラミング教育を担う先生方向けの各種研修の企画・開催、子どもたちが自由にテクノロジーに触れられる第三の居場所「みんなのクリエイティブハブ」の運営など、幅広い取り組みを行っています。

HP:https://code.or.jp/


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