行き場のないおからを美味しく変身
豆腐を製造する過程で発生する副産物「おから」。その多くは肥料や飼料として利用されており、実際には食材として活用されているのはわずか1%しかありません。そんな現実に目を向けた岐阜県の深山豆富店は、このおからをアップサイクルする取り組みを行っています。そして新たに完成したスイーツ「おからショコラケーキ」は、まさにその取り組みの成果です。
深山豆富店の新たな挑戦
深山豆富店は、2021年9月に株式会社ヒダカラが事業を承継し再スタートを切りました。豆腐製造の過程で出るおからの有効活用を追求し、これまでもおからを使った多くのスイーツを手掛けてきました。特に「おからショコラケーキ」は、2025年に徳島県の「幸デザインスタジオ」と共同で開発したスイーツで、当初の「おからブラウニー」はなめらかな口当たりが特徴でしたが、「ぱさつき」「崩れやすさ」という意見も寄せられていました。
改良を重ねた新商品
お客様からのフィードバックを基に、深山豆富店は「おからショコラケーキ」の改良に取り組みました。目指したのは、しっとり感と食べやすさの両立です。新たに米粉と少量の小豆を加えることで、ぱさつきや崩れやすさを抑えました。さらに、小さなお子様にも安心して食べてもらえるようにはちみつを使わないレシピに変更したことで、誰でも楽しめるスイーツに仕上がっています。
おからの可能性を広げる
「おからショコラケーキ」は、国産大豆100%のおからを使用し、濃厚なカカオの香りと甘さ控えめな味わいが特徴です。小麦や乳製品、白砂糖、保存料、着色料を使用しないこのスイーツは、体にも優しく、安心して楽しめる一品です。価格は3500円(税込)で、オンラインショップにて販売されています。おからの再利用による新たな美味しさの発見は、多くの人々に喜んでもらえることでしょう。
これからへの期待
深山豆富店は、おからの可能性を広げるだけでなく、地域の豆腐店としても他の製品とのコラボレーションを通じておからの活用方法を模索しています。これからも新しいスイーツの開発を続け、地域と共に成長していく姿勢が期待されます。
「おからショコラケーキ」は、ただのスイーツにとどまらず、おからの持つ栄養価や可能性を再認識させてくれる素晴らしい商品です。全国の人々にその魅力が届くことを願っています。