川田喜久治写真展
2025-06-23 17:49:04

川田喜久治の写真展『Endless Map - Invisible』がアルル国際写真祭で開催

川田喜久治の写真展『Endless Map - Invisible』がアルル国際写真祭で開催



川田喜久治氏の作品展『KIKUJI KAWADA: Endless Map - Invisible』が、アルル国際写真祭「Arles Associé」の一環として開かれます。この展示はSIGMAとKYOTOGRAPHIEが共同で制作し、2025年にフランスのアルルで開催される予定です。現代日本を代表する写真家の視点を通して、歴史的な背景と独自の芸術表現が堪能できる貴重な機会となります。

展示の概要



この展覧会は、PGIの高橋朗氏によるキュレーションによって、川田の主要な作品群が展覧されます。注目の内容には、代表的なシリーズ『地図』、『ラスト・コスモロジー』、『ロス・カプリチョス』、さらに『ヴォルテックス』が含まれ、それぞれの作品が歴史や記憶、時間の層をぐっと掘り下げる内容となっています。

川田の作品は、戦後の日本の歴史に対する深い洞察を持ち、彼の視点は詩的かつ際立った意志を感じさせます。特に、広島と長崎への原爆投下から80年を経て作品が展開される中で、さまざまな時代の交錯が描かれることになるでしょう。

各作品の特徴



  • - 『地図』 (1959-1965):この作品は書物そのものが一つのオブジェとなり、敗戦によるトラウマを力強く表現しており、美術界における写真表現に関する考え方を根本から変えました。
  • - 『ラスト・コスモロジー』 (1995):このシリーズでは、川田の宇宙への魅力が浮かび上がり、運命や災厄の舞台としての空が描かれます。
  • - 『Los Caprichos』 (1972年〜現在):フランシスコ・デ・ゴヤにインスパイアを受けたシリーズで、日本の高度経済成長期を鋭く見つめ直しています。
  • - 『Vortex』 (2022):内面的な崩壊や宇宙的な探査を探究し、揺らぎや痕跡の美学を表現している最新作です。

川田喜久治の略歴



川田喜久治は、1933年に茨城県で生まれ、戦後の日本写真界において重要な役割を果たしてきました。大学卒業後、新潮社で写真家として働き、多くの著名な写真家たちとともに「VIVO」を設立しました。特に1965年に出版された写真集『地図』は、写真界の金字塔とも言われ、政治的なメタファーと実験的な物語が豊かに詰まった作品です。

92歳を迎えた今でも、新たな視点を追求し続けている川田は、Instagramでも彼の作品を広めており、今後の展覧会における作品の再解釈にも期待が寄せられています。

開催情報



会場:VAGUE, Arles (14 Rue de Grille, Arles)
期間:2025年7月7日(月)~10月3日(金)
注記:写真祭は10月5日(日)まで開催される予定です。

特別展示



同展では、SIGMAの理念を反映した特別展示も行われます。最新のミラーレスカメラ「SIGMA BF」を中心に、技術の高みを目指す姿勢と、写真芸術への深い敬意が示されています。来場者は、SIGMAの製品とともに写真芸術の間にある価値観や美意識を実感できます。

このように、川田喜久治の作品の数々とともに、最新の技術と美術が交わる展示は、観客に忘れがたい体験を提供することでしょう。ぜひ、この機会をお見逃しなく。

アルル国際写真祭について



世界最古かつ最大のスケールを誇るアルル国際写真祭は、多様な写真表現の出会いの場として知られています。1970年から続くこの祭りは、毎年多くの写真家やキュレーターが集まり、芸術的な交流を促進しています。

KYOTOGRAPHIEについて



京都国際写真祭KYOTOGRAPHIEは、伝統と現代が交差する場を提供し、訪れる人々に新たな視点をもたらすことを目指しています。次回の祭りでも、多彩な作品とともに、今までにない体験が待っています。


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会社情報

会社名
株式会社シグマ
住所
神奈川県川崎市麻生区栗木2-8-15
電話番号

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