QUESTYで地域活性化
2024-01-16 10:00:03
観光促進アプリQUESTY、地元住民と協力し「ローカルクエスト」を創造!和歌山県串本町で新たな取り組み
観光促進アプリQUESTY、地域住民と連携し「ローカルクエスト」を創造
和歌山県串本町で、観光促進アプリ「QUESTY」を活用した地域活性化の取り組みが注目を集めています。昨年12月、串本町のコワーキングスペースで開かれたクリスマス会で、地元住民との協働による「ローカルクエスト」の生成が行われました。
QUESTYは、ゲーム感覚で観光を楽しめるアプリです。ユーザーはアプリに掲載されたクエストに挑戦し、クリアすることで経験値を獲得できます。この仕組みを通じて、旅行者はより深く地域に触れ、地元住民は日々の課題解決に協力者を募ることができます。
今回のクリスマス会では、参加者たちは「地元飲食店の新商品試食と感想報告」というクエストに挑戦。QUESTYの仕組みを理解した上で、地元に関するアンケートにも回答しました。アンケートでは、「観光客に困りごと解決の手助けを求めることへの意見」や「地域住民にとっての思い出の場所」、「旅行者に解決してもらいたい困りごと」といった質問が出されました。
集まった回答は15件以上に及び、小学生からは「宿題を手伝ってほしい」といったユニークな意見も寄せられました。参加者全員が観光客による困りごと解決への協力を歓迎しており、その熱意が地域活性化への期待の高さを示しています。
地域課題解決への期待と可能性
QUESTYを運営する株式会社QUESTYは、昨年9月の串本町での実証実験を経て、更なるクエスト展開エリア拡大を目指し、クエスト内容の充実を図っています。広報担当者は、「南紀にはアドベンチャーワールドや那智の滝以外にも魅力的な場所がたくさんあります。Iターン移住者である私たちが地元の皆さんから教えていただいたことを活かし、魅力的なクエストを作成していきます」と語ります。
QUESTYは旅行者だけでなく、地域住民にもメリットをもたらします。例えば、農家にとっては収穫期の人手不足解消、飲食店にとっては新商品への客観的な意見収集などに役立ちます。旅行者と住民間の接点を生み出し、地域課題の解決に繋げる可能性を秘めているのです。
クエスト生成に協力した40代の男性は、「若い人が減り、地元の神事の存続が危ぶまれる中、旅行者の力を借りることができればありがたい」と期待を寄せ、新たなクエストの誕生に期待感を示しています。
未来への展望
今後は、クエストに挑戦できるエリアを拡大し、JR沿線各駅周辺にもクエストを設置する計画です。QUESTYは、ゲーム性と地域貢献を融合させた、革新的な観光促進モデルとして、更なる発展が期待されています。旅行者と地元住民の協働により、地域の魅力を再発見し、持続可能な観光を実現していく取り組みは、他の地域にとっても大きな示唆を与えてくれるでしょう。この取り組みが、日本の地方創生における新たな成功事例となる可能性を秘めています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社QUESTY
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡串本町中湊95-5
- 電話番号
-
080-4412-7732