国土交通省は令和7年10月3日より、舗装点検および道路巡視に関する支援技術の公募を開始しました。この取り組みは、構造物点検における新技術の積極的な活用を目指し、平成31年2月に策定した「点検支援技術性能カタログ」の更新を含んでいます。毎年、新たな技術を追加し、カタログの充実を図っています。
公募の目的
今回の公募は、令和7年度に実施される新技術導入促進計画に基づいています。特に、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)を活用した道路巡視の効率化、高度化を目指している点が特徴です。これにより、道路管理の質が向上し、より安全で快適な道路環境を実現することが期待されています。
対象となる技術
具体的には、次のような技術が公募されます。
- - 舗装点検技術: ひび割れ率、わだち掘れ量、IRI(国際粗度指数)を計測する技術。
- - 道路巡視技術: ポットホールや区画線の摩耗、建築限界の超過、標識隠れ、標識板のかすれや塗膜剥がれ、反射性能低下などを把握する技術。この中でも、標識に関する視覚的な認識性を向上させる取り組みが試行的に募集されます。
公募期間
公募は、令和7年10月3日から31日までの間に行われます。この間に応募書類を整え、提出することが求められます。
応募要領
公募に関する詳細な要領や応募資料作成ガイドラインは、国土交通省の公式ウェブサイトからダウンロード可能です。これにより、応募者は必要な情報を簡単に入手できるようになっています。
問い合わせ窓口
技術公募や検証手続きに関して質問がある場合は、一般財団法人国土技術研究センターに連絡を取ることができます。具体的な担当者は田中氏、藤村氏、白尾氏です。電話番号は03(4519)5002、メールアドレスは
[email protected]です。
国土交通省の今回の取り組みは、新技術の普及促進に向けた重要なステップです。技術が進化する中で、道路維持管理の効率化と安全性向上が求められる現代において、こうした公募が果たす役割は今後益々重要になることでしょう。点検業務の未来を切り拓く技術革新に期待しつつ、応募者の皆様の積極的な参加をお待ちしております。