東京ドームホテルが新たに導入した通訳サービス
2025年8月、東京ドームホテルは多言語映像通訳サービス「みえる通訳」を導入しました。このサービスは、株式会社テリロジーサービスウェアが提供するもので、外国人宿泊客の対応を革新することを目的としています。導入の背景には、コロナ禍からの回復に伴い、インバウンド客が増加する中で、英語以外の言語での対応や、予約サイトとの情報の食い違いによるトラブルが急増していたという課題がありました。
課題と導入の決定要因
東京ドームホテルでは、これまで英語に対応していましたが、他の言語での複雑なクレームに対して、解決に1時間もかかることがあるなど現場は大きな負担を抱えていました。無料の翻訳アプリでは、意図を正しく伝えられず、会話が堂々巡りになることが多かったため、専門の通訳オペレーターを利用する「みえる通訳」のトライアルを実施。同サービスの効果を実感し、本格導入に至りました。
導入後の劇的な変化
実際に「みえる通訳」を導入した後、最も顕著な変化が見られました。スタッフは、より納得のいく対応ができるようになり、複雑な案内に要する時間が約半分に短縮されたといいます。これにより、他のお客様への対応もより丁寧に行えるようになり、全体的なサービス品質の向上にも繋がったとのことです。
導入した「みえる通訳」は、タブレットやスマートフォンを通じて、リアルタイムで通訳オペレーターに接続できるサービスです。顔や表情を見ながらのコミュニケーションが可能なため、微妙なニュアンスも伝えやすく、機械翻訳で解決できない複雑な内容でも円滑に行なえます。また、対応言語は13言語以上に及び、日本手話にも対応しています。
今後の展望と期待
これから迎えるクリスマスや旧正月、春の観光シーズンに向けて、「みえる通訳」はホテルの不可欠なインフラとして期待されています。このサービスにより、宿泊客だけでなく、日本手話が必要なろう者のお客様にも負担を軽減できることから、一層のサービス向上が見込まれます。国際的な観光地である東京ドームホテルは、更なる発展を遂げながら、すべてのゲストに快適な滞在を提供すべく努力を続けていくことでしょう。
「みえる通訳」の体験イベント
「みえる通訳」を体験するイベントも計画されており、2026年2月には東京ビッグサイトにて展示される予定です。通訳サービスの利便性や効果を多くの方々に知ってもらう機会として、期待が高まります。
企業情報
株式会社東京ドームホテル
- - 設立: 1999年2月1日
- - 所在地: 東京都文京区後楽1丁目3番61号
- - 代表者: 棠方 史幸(代表取締役社長 株式会社東京ドームホテル)
- - HP: 東京ドームホテル
株式会社テリロジーサービスウェア
- - 設立: 2017年10月
- - 所在地: 東京都千代田区九段北1-11-5 グリーンオーク九段4階
- - 代表者: 飯田 道弘(代表取締役社長)
- - HP: テリロジーサービスウェア
このように、東京ドームホテルでの「みえる通訳」の活用は、インバウンド客に対する新たなスタンダードとして、今後も注目されることでしょう。