高齢者のアプリ利用動向公開
フラー株式会社は新しいレポートを発表しました。このレポートでは、65〜74歳の前期高齢者を対象にしたスマートフォン利用の実態を多角的に分析しています。デジタル技術の進展により、高齢者でもスマホを使いこなすケースが増えています。その中で、私たちはどのように彼らがアプリを利用しているのかを見ていきましょう。
アプリ利用個数の増加
前期高齢者が月間で利用するアプリの数は47.3個に達し、全年代の平均(50.6個)に近づいています。このデータは、アプリが生活の一部として定着していることを示しており、特に「ライフスタイル」「通信」「ファイナンス」「ニュース&マガジン」「健康&フィットネス」といったカテゴリでの利用が目立ちます。生活の便利さや健康管理のために高齢者がアプリを活用していることが分かります。
一方で、エンターテインメントやソーシャルネットワークに関するアプリの使用は、若年層と比べて控えられているようです。この傾向は、高齢者がスマホをどのように活用しているのかを考える上での興味深いポイントです。
利用時間帯の特徴
また、1日のアプリ利用のピークは正午前後に見られますが、昼以降は徐々に利用が減少していく傾向にあります。特に17時以降は利用時間が減少し、万人が利用する時間帯とは異なるチャートを描いています。 これは、高齢者が日常生活のリズムに基づいてアプリを利用していることを示しており、彼らの特有のライフスタイルを反映しているのかもしれません。
新しいアプリの受け入れ
直近1年以内にリリースされたアプリの利用状況を見てみると、52.6%の前期高齢者がこれらのアプリを使用していないことが分かります。これは全年代の44.3%を上回っており、高齢者が新しい技術に対して慎重であることを示すデータと言えます。新しいアプリに対して期待を持つと同時に、実際の利用がなかなか進まない理由について考える必要があります。
まとめ
今回の「年代別アプリ利用動向レポート2025 前期高齢者編」は、高齢者がスマートフォンを利用する上での新たな実態を見せてくれました。今後ますます進化するデジタル環境の中、高齢者がどのようにアプリを利用し、どのようにそのメリットを享受できるのかを考える上で、重要な資料と言えるでしょう。
アプリによって生活が便利になる一方、適切なサポートも求められる時代に突入しています。これからも、高齢者が快適にデジタルライフを楽しめることを目指して、社会全体で考えていきましょう。