谷川俊太郎の魅力を余すところなく詰め込んだ一冊
2025年10月30日、株式会社CEメディアハウスから特別書籍『Pen BOOKS みんなの谷川俊太郎。』が登場します。本書は、昨年11月に急逝した著名な詩人、谷川俊太郎氏の偉大な業績を振り返る貴重な作品です。彼の一周忌を前に、その創作の秘密や魅力に迫る一冊に仕上がっています。
本書は、『Pen』2023年7月号の特集「みんなの谷川俊太郎」を基に、大幅な加筆と再編成を行った完全保存版です。谷川詩人の独自の言葉遣いや創作スタイルは、詩だけでなく絵本や歌詞といった幅広い表現においても息づいており、多くの人々の日常に根を下ろしています。
楽しさと深い知恵を両立させる内容
本書は、谷川俊太郎氏へのインタビュー、彼が自宅で大切にしていた品々、そして氏の代表作に至る多様な作品群を包括しています。さらに、俳優や作家、ミュージシャンといった様々な著名人たちからのインタビューも収録されており、「みんなに愛された詩人」の全貌が描かれています。
特に印象的なのは、氏の実子である谷川賢作さんと志野さんが語る「父」としての谷川俊太郎の姿です。長男の賢作さんは音楽家として活躍し、長女の志野さんはニューヨークで環境保護に従事しています。2人は、父親としての彼の姿を赤裸々に語り、共に過ごした最晩年の出来事についても触れています。
コレクション必見の絵本も収録
その中でも特筆すべきは、彼が手掛けた創作絵本『なおみ』の全編が収録されている点です。この絵本は、日本人形「なおみ」と少女「わたし」の関係を描いており、自身が「前衛的な写真絵本」と表現した本作は、1982年に出版された当初、賛否を呼ぶような存在感を放ちました。
本書には絵本制作の背景や、テーマとしての「時間」についても詳しく解説されており、単なる読み物ではなく、創作を支えた考え方を深く理解することができます。
貴重な証言と作品集
その他にも、谷川俊太郎氏へのインタビューや、彼の作品の年代別選集、さらには詩人として栄えた人生をまとめた年表なども含まれています。また、著名人たちが語る谷川作品の魅力や、詩を書くことについての鼎談など、読み応えのある内容が盛りだくさんです。
この書籍は、谷川俊太郎を知るための必携の一冊として、初心者から熱心なファンまで、すべての人にアプローチする内容になっていると言えるでしょう。美しい誌面で飾られた本書は、その価値をさらに高めています。
発売情報
書誌情報は、A5判、160ページで価格は1980円です。ISBNは978-4-484-22142-7となっています。新たな感慨をもたらすこの一冊は、2025年に読者の手に届きます。詳細については、
Amazonや
楽天ブックスでも確認できるので、ぜひチェックしてみてください。
谷川俊太郎氏の詩とその哲学を堪能し、新たな感動を得るチャンスを、どうぞお見逃しなく。