人道の港 敦賀ムゼウム企画展「緒方貞子展」
令和6年7月20日(土)から10月1日(火)まで、福井県敦賀市の人道の港 敦賀ムゼウムで「緒方貞子展」が開催されます。この特別な企画展では、日本初の国連難民高等弁務官として活躍し、国際協力の分野で多大な功績を残した緒方貞子さんを称える内容が用意されています。
緒方貞子さんとは?
緒方貞子さんは1927年に東京に生まれ、聖心女子大学やジョージタウン大学で学び、その後カリフォルニア州立大学バークレー校で博士号を取得しました。彼女は初めての日本人女性の国連公使として、さまざまな国際的な役割を果たしました。特に、1991年から2003年まで国連難民高等弁務官を務め、難民や人道問題に尽力しました。国際協力機構(JICA)理事長にも就任し、数々の復興支援プロジェクトを推進した彼女の足跡は、今なお多くの人々に影響を与えています。
展示内容について
本企画展では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国際協力機構(JICA)、聖心女子大学グローバル共生研究所と連携し、緒方貞子さんの生涯や教えに触れることができます。パネル展示や映像を通じて、彼女の考えや理念、そして今日の難民問題についての警鐘を鳴らします。来場者は、命の重要性や平和の尊さについて再確認し、私たちが今、何をすべきかを考えるきっかけを得られることでしょう。
敦賀市とUNHCRの協力
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、1950年に設立され、紛争や迫害により故郷を追われた人々に対して命を守る活動を行っています。敦賀市は2022年にUNHCRと連携を深めるためのキャンペーン「難民を支える自治体ネットワーク」に参加した日本で8番目の自治体として、その重要性を認識しています。
夏休みの限定企画も!
この展示に合わせ、夏休み期間中には特別な企画も用意されています。北陸新幹線を背景にした記念撮影会や、世界のさまざまな人々について学べる絵本コーナーが登場します。家族や友人と訪れ、思い出に残る時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
敦賀ムゼウムの役割
人道の港 敦賀ムゼウムは、歴史的にも重要な通商拠点として知られており、過去にはポーランド孤児やユダヤ難民が上陸した場所としても記憶されています。このムゼウムは、シアターや展示資料を通じて、敦賀港の歴史や人道的な活動を広く伝える役割を担っています。
ぜひ、この機会に人道の港 敦賀ムゼウムを訪れ、緒方貞子さんの偉業や現在の難民問題に思いを馳せてみてください。命の大切さと平和の尊さを感じる素晴らしい体験が待っています。