系統用蓄電所事業の進捗状況と今後の展望
再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、電力系統の安定化に貢献する系統用蓄電所への注目が高まっています。本記事では、ある企業の2024年10月度における系統用蓄電所事業の進捗状況について、最新の情報を報告します。
1. 取得済み事業用地と接続検討状況
既に取得済みの事業用地は、茨城県、福井県、滋賀県、兵庫県、福島県などに広がり、合計で28,362㎡にのぼります。各案件の蓄電池容量は全て8.14MWhです。
茨城県内では土浦市、小美玉市、水戸市、つくば市などに事業用地を取得しており、電力会社との接続検討も順調に進んでいます。多くの案件で10月中に接続検討の回答を得ており、事業化に向けた準備が着々と進められています。
一方、福井県内の越前市、大野市、坂井市などでは、電力会社からの接続検討回答待ちの状況が続いています。
2. 今後の取得予定案件
今後の取得予定地は、奈良県、京都府、茨城県、岡山県、石川県、三重県など、複数都道府県に渡ります。合計面積は11,013㎡で、こちらも各案件8.14MWhの蓄電池容量を予定しています。
当初予定していた福井県越前町案件は、事業性の見直しを経て取得を見送ることを決定しました。代わりに、石川県加賀市に新たな2件の取得予定地を追加しています。
これらの案件についても、電力会社との接続検討を進め、2024年12月末日までに取得完了を目指します。
3. 子会社案件の状況
子会社であるNCMAXWORLD株式会社が群馬県太田市で進めている案件は、2024年8月30日に事業用地を取得し、2025年8月1日の運転開始を目指しています。
4. 先月からの変動
10月度の大きな変化として、茨城県土浦市の2案件について、電力会社から接続検討の回答を得られた点が挙げられます。これにより、これらの案件の事業化が大きく前進しました。一方で、その他の取得済み案件については、接続検討の回答待ちが継続しています。
取得予定案件については、福井県越前町案件の取得見送りと、石川県加賀市案件の追加という変更がありました。
まとめ
本企業は、複数の都道府県で系統用蓄電所事業を展開しており、事業用地の取得、電力会社との接続検討を着実に進めています。今後、再生可能エネルギーの更なる普及と電力系統の安定化に大きく貢献することが期待されます。今後の進捗状況にも注目していきましょう。