北海道恵庭市が「IIJ電子@連絡帳サービス」を導入
北海道恵庭市が、医療や介護、福祉分野の専門職の間でのリアルタイムな情報連携を実現する「IIJ電子@連絡帳サービス」を新たに導入することが決まりました。この導入は、北海道内では初のケースとなります。
電子@連絡帳とは?
「IIJ電子@連絡帳サービス」とは、医療、福祉、介護、行政など、地域の生活を支える多様な専門職をつなぐ「多職種連携プラットフォーム」です。医師、看護師、薬剤師、介護ヘルパー、ケアマネジャーなどが、とりわけ在宅医療を受けている高齢者や小児・児童の患者に関する情報を共有・連携できる仕組みを提供しています。このサービスは2017年4月からスタートしており、現在では全国76の区市町村で導入が進んでおり、27,000人以上の専門職が利用しています。
恵庭市での導入背景
恵庭市では、地域における統合的なケアを実現するために、医療機関や介護施設、訪問看護師、ケアマネジャーなど多くの関係者間で、患者や高齢者の状態やニーズを把握し、情報を共有する必要があります。しかし、これまでそのための連携強化が課題となっていました。
その中で、2024年度から電子@連絡帳を試験的に導入し、地域包括支援センターを含む4つの医療・介護・福祉関係機関で活用し、検証を行ってきました。これを経て、正式に導入が決定したことにより、今後は近隣自治体との広域連携や、災害時に住民の安否確認を迅速に行うための情報基盤としてもこのシステムが活用される見込みです。
地域社会への影響
恵庭市は北海道の中央部に位置し、自然減を上回る社会増が続く数少ない自治体の一つです。この地域は、流動的な人口構成を背景に、介護や医療、福祉に関連するすべての業種が有機的に連携する「地域包括システム」を強化するために、ICT技術の活用を積極的に検討しています。この電子@連絡帳を導入することで、患者情報を容易に共有できる体制を整備し、包括的な支援体制を築くための準備を加速させることを目的としています。
恵庭市の保健福祉部福祉課も、「電子@連絡帳」の活用によって地域共生社会の実現へ向けた取り組みを進めていく意向を示しています。地域の多様な主体が協力し合う仕組みの構築に、このツールが貢献することを期待しているのです。
まとめ
何よりも重要なのは、地域住民の生活の質を向上させるためのしっかりとした情報共有と専門職間の連携です。恵庭市での「IIJ電子@連絡帳サービス」の導入によって、今後の医療・介護環境が更に改善されることに期待がかかります。ひいては、地域の福祉向上や災害時の迅速な対応につながることが望まれます。今後の展開に注目です。
詳細な情報は、
IIJ電子@連絡帳サービスの公式サイトをご覧ください。