外国人住民支援の新たな試み、ITプラットフォーム『スポットおとなりさん』の誕生
特定非営利活動法人アジア人文文化交流促進協会(JII)が、新たな取り組みとして日本初の外国人住民支援ITプラットフォーム『スポットおとなりさん』の構築に向けた寄付キャンペーンを実施します。これは、日本人住民が外国人住民をサポートし、相互理解を深めることを目的とした新しいモデルです。
新事業の立ち上げ経緯
JIIは、2020年より「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム(OFP)」を開始し、近隣の外国人住民と日本人ボランティアを結びつけ、生活サポートを提供してきました。これまでに1,400人を超えるボランティアと外国人住民が参加し、90%台の高いマッチング成功率を実現しています。この経験をもとに、さらに多くの外国人住民に支援を届けるための新たなプラットフォームの必要性を感じ、今回の取り組みが始まりました。
『スポットおとなりさん』とは
『スポットおとなりさん』は、具体的な困り事に対して月単位で支援を提供する仕組みです。これにより、外国人住民はアポイントメントを取りやすく、必要に応じた短期的な助けを受けることができます。このプラットフォームは、ボランティアによって提供されるサポートや、生活に必要なさまざまな手続きの助言など、幅広い支援に対応します。
プラットフォームの構築には、ITエンジニアや数百人のボランティアの協力が得られており、既に具体的なシステム設計が進行中です。システムは、外国人住民が福祉、教育、医療、ライフラインに関する問題を抱えたときに、迅速かつ柔軟に対応できることを目指しています。
寄付キャンペーンの詳細
新事業を運営するために必要な資金は200万円で、現在2024年12月24日までの寄付キャンペーンを実施中です。寄付金は1,000円から受け付けており、クレジットカード決済および銀行振込の方法で寄付を行うことができます。この募金は新事業の運営やITプラットフォームの開発に活用され、より多くの外国人住民へのサポートを実現する基盤となります。
未来への展望
JIIの活動は、単なる支援を超え、日本人と外国人住民が共に学び合い、理解を深めることを目指しています。多文化共生が進む社会の実現のためには、より多くの参加が必要です。今後は行政や企業との連携にも強化し、幅広い分野での課題解決に取り組む方針です。
支援の形は多様であり、ボランティア活動を通じて誰もが関与できるポジションが用意されています。寄付金の使途は、ホームページからの申し込みや支援制度の構築に向けています。『スポットおとなりさん』は、日本が抱える社会的課題に対する解決策として、期待される取り組みとなっています。
最後に
JIIでは、「できる時に、できる人が、少しのお手伝い」をモットーに、外国人住民との架け橋を築くことを目指しています。この活動が、縁の下の力持ちとなり、より良い社会の形成に寄与することを心より期待しています。今後ともこの取り組みに対する応援と寄付をよろしくお願い申し上げます。