日本市場に新風を吹き込むインドのタイルメーカーとの提携

日本市場に新たな選択肢をもたらす

ABCD株式会社（東京都）が、インドの著名なタイルメーカーSIYATONE Ceramicsとジョイントベンチャー契約を締結しました。この提携により、インド市場の信頼性の高い建材を日本に提供し、価格高騰と供給不安定を解消しようとしています。なお、今回の提携契約には、日本・フィリピン・韓国・オーストラリア・台湾における独占販売権が含まれています。

日本の建設業界における課題

近年、日本の建設業界は建材調達の面でかつてない変革を迎えています。従来の主要供給源である中国からの調達は、次々と問題が浮上しており、その影響は深刻です。これまでの10年間で中国産タイルのコストは約2倍に急騰し、環境規制の強化や輸出制限などが運営を難しくしています。財務省の統計によると、中国から輸入される石材のシェアは著しく減少しています。

このような背景から、日本の建材バイヤーは新たな供給源の確保が急務であり、多様化が求められています。

インドのタイル生産市場の強み

ABCDはこの状況を打破するため、目を向けたのがインド市場です。インドは世界最大の御影石輸出国で、タイルの生産においても世界有数の実力を誇ります。グジャラート州モルビは、「世界のタイル工場」として知られており、特に欧米市場に対して高い評価を受けています。

SIYATONE Ceramicsは1998年に設立され、20年以上の製造実績があります。製品の70%以上が欧州・北米・南米に輸出されており、ISO認証を受けた品質管理体制を整えています。年間の生産能力は1,000万㎡と、非常に大きなスケールを持つ企業です。

参入障壁と提携の意義

しかし、インドからの輸入には多くの参入障壁があります。「品質基準への不安」や「輸送時の破損」、「小ロットでの取引が難しい」など、過去には多くのリスクが伴いました。

このため、ABCDは多くのサプライヤーとの連携を重ね、最も日本市場に適したSIYATONEとの提携に至りました。

品質保証とサポート体制

契約締結後、SIYATONEは日本仕様に合わせた改良を行い、梱包強化や納期管理を徹底し、日本の建築基準法に沿った商品づくりに励んでいます。これにより、より信頼性の高い供給環境が整いました。

また、ABCDは単なる輸入代理店にとどまらず、エンドツーエンドの支援を通じて顧客に包括的なサービスを提供します。具体的には、現地工場への監査を行い、日本語での技術アドバイスを行うなど、万全なサポート体制を構築しています。

今後の展望

ABCDは、引き続きSIYATONEと協力し、新製品の共同開発を進めると共に、安定した供給体制を維持しコスト競争力を高めていく方針です。今後は日本だけでなくアジア全体への展開も視野に入れ、建材業界に新しい風を吹き込むことで、さらなる成長を目指します。

お問い合わせ

建材調達を検討中の企業様は、ぜひABCDまでご連絡ください。サンプルの提供や工場視察のアレンジも承っています。詳細は公式会社サイトにてご確認ください。

【ABCD株式会社】
HP: abcd-inc.co.jp
本社: 東京都千代田区岩本町1-3-9 KANDA HIKOBAE 7F
代表取締役: 塩野達也
事業内容: 建材の輸入・販売及び国際貿易支援
お問い合わせ: abcd-inc.co.jp/contact
対応言語: 日本語・英語

【SIYATONE Ceramics】
HP: siyatone.com
本社: インドグジャラート州モルビ
設立: 1998年
事業内容: セラミックタイルの製造・輸出

会社情報