オルツとVisualsynが手を組む
株式会社オルツが、米国のXR技術企業Visualsynと業務提携したことを発表しました。この提携により、オルツは人間の視覚をデジタル化するスマートグラスの開発に着手します。本プロジェクトの目標は、個人の視覚体験を記録・保存・共有し、人類の記憶を永続化することです。
Visualsynとは?
Visualsynは、2024年に設立され、XR技術を利用した空間編集プラットフォームを提供する会社です。特に、同社の「Glinda AIMI」は、AIを活用してコンテンツ制作を簡単に行える環境を整えており、技術的な専門知識がなくても利用できます。これにより、企業や個人が自らのXRコンテンツを生成することが可能になっています。
業務提携の背景
オルツは、同社のP.A.I.(パーソナルAI)技術をVisualsynの「Glinda AIMI」と統合することで、視覚情報を高精度で記録し、再現・共有することを目指しています。ユーザーは自分のスマートグラスを通じて集めた視覚情報が、個人のP.A.I.の構築に重要なデータとなり、彼らの記憶が永続的に保存されることを目指しています。
オルツの代表取締役である米倉千貴氏は、「この提携は、私たちのミッション『人間の存在の永続化』の新たな一歩です」とし、その重要性を強調しています。
デジタルトランスフォーメーションの加速
この提携を通じて、オルツは企業向けのデジタルトランスフォーメーションを加速させることにも寄与します。「Glinda AIMI」は企業が利用可能な次世代XRソリューションとして、日本市場に本格的に展開される予定です。これにより、カスタマーエンゲージメントやカスタマーエクスペリエンスが根本から変革されることが期待されています。
VisualsynのCEOのコメント
VisualsynのCEO、Junpyo Hong氏は、「オルツとの提携は、XRコンテンツ制作における複雑なプロセスを克服する重要な転換点です。これにより、ユーザーは自分でXRコンテンツを作成する道が開かれます」と語っています。
未来への展望
オルツが追求するのは「人の非生産的労働からの解放」と「人間の存在の永続化」ですが、一方で言語や視覚を融合させた新たな可能性も開かれています。この取り組みは、個々の記憶や体験を時空を超えて保存し、共有し、継承する未来を描いています。
今後もオルツは、技術開発を進め、人間の創造性や想像力を最大限に引き出すことを目指して邁進していくでしょう。