障がい者支援新モデル
2025-12-15 11:51:14

新たな障がい者支援モデル「キャリスタ」が長野県で始動

新たな障がい者支援モデル「キャリスタ」発足



長野県岡谷市において、障がい者雇用を促進する新しい取り組み「キャリアスタートアップ SAKURA×エプソンミズベ」(通称:キャリスタ)が始まりました。このプログラムは、雇用企業であるエプソンミズベ株式会社と就労移行支援事業所「SAKURA岡谷センター」が連携して開発したもので、企業が求める人材の採用を見据えながら、障がい者が持つ可能性を引き出すことを目的としています。

プログラムの内容



キャリスタは、企業による採用選考の前段階で、障がい者の能力を引き上げ、育成する“チャレンジ型の実習”を採用しています。具体的には、週1日の職場実習と週4日の就労移行支援を組み合わせた内容で、計4週間のプログラムを通じて実習生の成長を促します。この取り組みは、障がい者が単に採用試験を合格するだけでなく、意識的に就労可能性を広げ、経済的・社会的自立を実現するための支援を行うものです。

採用と人材育成の新しいアプローチ



エプソンミズベは、障がい者雇用を推進する特例子会社として高い認知度を持つ企業です。しかし、フルタイムの正社員雇用を行う一方で、一定の採用基準を維持することから、企業側では活躍が期待できる人材を見つけることが難しいという現象が起こっています。そこで、障がい者の尊重と自立を支援しつつ、可能性を秘めた人材を発掘するために、綜合キャリアトラストと共同で新たな育成プログラムを開発しました。このプログラムは、障がい者が職場でのスキルを向上させることを目的としています。

プログラムの流れ



プログラムは次のように進行します。
1. 実習生の募集・選考:「SAKURA岡谷センター」からの通所者の中で、実習希望者を選抜。
2. プロフィールシート提出:参加者の希望やスキルを整理し、関係者間で共通理解を形成。
3. 事前見学:支援者とともに職場環境を確認。
4. チャレンジ実習:実際の職場での実習を通じて、実践的なスキル向上を図ります。
5. 最終面談・振り返り:実習の成果と課題を共有し、次のステップへつなげます。

期待される効果



キャリスタプログラムによって、障がい者は自分自身のスキルや有用性を理解し、自信を持って就労への道を歩むことが期待されます。実習を通じて企業側も、自社に適した人材を見つける新たな手法に出会うことができ、障がい者雇用の促進にもつながるでしょう。

今後の展望



綜合キャリアトラストは、この「キャリスタ」の実証結果を基にした取り組みを他の企業や地域へと展開する計画です。このような連携を通じて、障がい者の能力を引き出し、希望に沿ったキャリア形成の場を提供することを目指しています。長野県岡谷市が先駆けとしてこの新しいモデルに挑戦することで、全国での障がい者支援のモデルケースとしての役割が期待されます。

今後の進展に注目が集まる中、キャリスタがどのように実績を積み重ねていくのか、多くの関係者の関心が寄せられています。


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会社情報

会社名
株式会社綜合キャリアトラスト
住所
東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービルディング南館16階
電話番号

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