平和カルタの旅
2025-11-12 13:41:57

対馬市立西部中の平和カルタがシリアへ届けられた意義は?

対馬市立西部中学校の平和カルタがシリアへ



2023年11月7日、長崎県対馬市の対馬市立西部中学校で実施された文化学習発表会で、同校によって制作された「SEIBU PEACE KARUTA(西中ピースカルタ)」が特別に紹介されました。このカルタがなんと戦後すぐのシリアの授業で使われ、多くの感謝のメッセージが学校に届くという、とても感動的な流れが生まれました。

この取組は、なかよし学園プロジェクトの代表、中村雄一氏による基調講演を受け、全校生徒や保護者、地域の皆さんと共有されました。プロジェクトは、単なる調べ学習や寄付にとどまらず、学んだ知識が実際に世界の中で役立っている実感を得ることが核心となっています。

セッションを通じて得た知識



今年の7月、西部中学校では「世界のいま」を知るための校内講演会を行いました。ここで生徒たちは、シリアの内戦や貧困、そして復興の現場について耳にしました。この講演を受けて、有志の生徒たちは「自分たちの言葉で平和を届けたい」と立ち上がり、皆で読み札や取り札を出し合い、SEIBU PEACE KARUTAを制作しました。このカルタは7月にシリアへと送り出されました。

シリアでの授業



シリアの内戦から80年が経過した今、和平が急務となっている現地では、国境を越えた交流の一環として、カルタが授業に組み込まれました。子どもたちは、「争いを避けるためにはどうするか?」や「相手を思いやるには?」といったテーマでディスカッションを行いながら、楽しみながら平和を形成するための方法を学びました。

その後、現地の先生や子どもたちから感謝の手紙、写真、短い動画などが西部中学校に届きました。11月7日の発表会では、その様子や感謝の言葉が報告される場が設けられ、全ての参加者がそのリアルな交流に感動しました。この往還のプロセスが可視化され、「自分たちの探求が国境を越えて役立つ」という実感が、学校全体を包み込みました。

コミュニケーションの重要性



生徒たちがシリアからの写真や手紙を受け取るシーンも印象的でした。直接的な人と人との交流が、平和を生む力を感じさせてくれます。教育は、子どもたちに世界を知り、自分たちが何かを実現できる力を与えるものなのだと、実感させてくれます。

学びのイノベーション



なぜこれが新しいのか。それは、全国50校以上と連携し、ケニアやシリアなどで子どもたちが実際に使える教材として創作されているからです。学校で制作された教材は、実際に世界に届き、現地で使われ、その反応がフィードバックされます。生徒たちの「支援する側」という自覚が育ち、社会とのつながりが強まります。

地域の課題を国際教室に



西部中学校では、平和カルタだけでなく、SDGsの目標に向けた活動も行っています。特に、中学1年生たちは海洋プラスチックの問題に注目し、リサイクルキーホルダーを制作しました。この活動は、地域課題を国際的な教材に昇華させる試みとして素晴らしいものです。

新たな未来へ



このように、対馬の生徒たちは地域の課題から学び、世界中の教室に自分たちのメッセージを届ける試みを続けています。文化学習発表会での姿勢や感動は、学ぶ意義を再確認させてくれるものでした。これからも生徒たちが地域課題への探求を通じて、平和を築くリーダーになっていくことが期待されます。全ての人が協力し合い、未来を明るくするために手を取り合う姿勢が、何よりも大切であると感じています。

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このプロジェクトは、ただ単に学ぶだけではなく、教え、そして感謝のフィードバックがあることで、より深い学びへとつながっています。世界が様々な側面を持つことを学ぶことで、子どもたちの成長に寄与しています。これからも、このような新しい形の学びが広がっていくことを願っています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
住所
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844

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