大阪ガスとATOMicaが新しい探究学習プログラムを創出 - Socialiumの全貌
大阪ガス株式会社と株式会社ATOMicaが協力し、画期的な探究学習支援プログラム「Socialium」を開発しました。このプログラムは、全国的に展開されているソーシャルコワーキング事業と教育の融合を目指しています。特に学校法人大阪明星学園の1年生向けに導入され、生徒たちが環境やエネルギーといった重要な社会課題に取り組む機会を提供しています。今回の取り組みは、大阪ガスにとって初の通年プログラムとなります。
探究型学習の重要性と背景
2022年度から、探究学習が高校教育の必修科目として活用されるようになりました。これに伴い、文部科学省からは2040年に向けた「N-E.X.T.」ハイスクール構想が示され、不確実な時代に対応できる人材を育成するための取り組みが求められています。生徒が主体的に問題を探求し、その解決策を考える能力を育むことが重要視されていますが、一方で、多くの教員が新しい形式の授業を設計する難しさを抱えています。特に、大阪明星高等学校では170名の生徒を一人の教員が指導しており、効果的な授業づくりに課題を感じていたそうです。
このような状況において、大阪ガスは環境やエネルギーの専門知識と、ATOMicaの探究学習に関するノウハウを組み合わせ、新たな教育の形を模索してきました。これが「Socialium」というプログラムの誕生に繋がったのです。
プログラムの内容と授業の様子
「Socialium」は単なる教材を提供するのではなく、年間にわたって外部の講師が授業に関わり、生徒の学びを継続的にサポートします。今年度の授業では、エネルギーや脱炭素をテーマにし、生徒たちはグループ活動や実験を通じて課題を深く理解していきます。たとえば、5月に行われた授業では、大阪ガスが開発した放射冷却素材「SPACECOOL」を使用した実験がありました。
生徒たちはまず、SPACECOOLの特長やそれが社会でどのように役立つかを学び、その後自らがシートを屋外に貼り、実際に冷却効果を測定しました。この過程で、彼らは技術の実際の応用を体感し、その効果に驚く声を寄せました。
生徒の一人は、「探究学習では自由に考えることができ、とても楽しい」と語り、教員も「生徒に新しい価値を生み出す力を育む授業ができて嬉しい」とコメントしました。生徒たちは今後もこの学びを基に、社会課題の調査やアイデアの具体化に取り組んでいく予定です。
地域共生社会の実現へ
大阪ガスは2024年にATOMicaに出資し、地域共生社会の創造に向けた共創パートナーとしての役割を果たします。学校教育にとどまらず、様々なプロジェクトで地域活動を拡大し、持続可能な社会を目指しているのです。具体的には、京都リサーチパークに設置されたコミュニティマネージャーやコワーキングスペースを通じて、地域経済の振興や新たなビジネスの創出にも力を入れています。
また、大阪ガスのショールーム「DILIPA京都」では、新たな交流の場を提供し、社会課題に関する対話や共創活動を展開する計画が進行中です。これらの取り組みが地域やコミュニティの活性化に寄与し、より良い未来を築く一助となることを期待しています。
会社概要
- - 企業名: 大阪ガス株式会社
- - 本社所在地: 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号
- - 代表: 代表取締役社長CEO 藤原 正隆
- - 設立日: 1897年4月10日
- - 事業概要: ガスの製造・販売、電力の発電・販売 等
- - WEBサイト: 大阪ガス