新デジタルウォレット
2018-04-05 10:00:45
ペンタセキュリティ、暗号通貨ウォレット新製品で安全性向上を実現
ペンタセキュリティ、暗号通貨ウォレット「ペンタ・クリプトウォレット」の発売を発表
データ暗号化及びWebセキュリティ専門のペンタセキュリティシステムズが、2023年4月5日に新しい暗号通貨ウォレット「ペンタ・クリプトウォレット(Penta CryptoWallet)」の発売を発表しました。この製品は、暗号通貨の取引過程における安全性を高めるための、エンドツーエンドのセキュリティを実現したトータルソリューションです。公式な発売は6月を予定しており、現在はテスト段階としてCBT(Closed Beta Test)が行われています。
市場背景
最近、ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨の取引が急増する中で、セキュリティ課題がますます重要になっています。現在、暗号通貨のセキュリティレベルは一般的な電子金融環境に比べて低く、取引所やウォレット、ユーザーを取り巻くすべての環境において十分な安全対策が求められています。特に、取引所の口座に暗号通貨を預ける形が広がるにつれ、ハッカーからのサイバー攻撃が頻発しています。
具体的には、今年1月には日本最大級の暗号通貨取引所「コインチェック」で、約580億円の暗号通貨が盗まれるという大規模なハッキング事件が発生しました。この事件は、利用者の暗号通貨が保管されていた「ホットウォレット」の個人鍵が奪取されたことによるもので、これによりセキュリティ強化の必要性が急務となりました。
暗号通貨の流通環境セキュリティ
多くの暗号通貨取引は、取引所が仲介する形で行われていますが、これにはサービスのセキュリティ不十分さという大きな問題があります。取引所がハッキングされると、利用者の資産が失われるリスクが高まりますが、法的な補償制度は整っていないため、利用者が守られる保証がありません。これに対処するため、企業はウェブセキュリティ、認証セキュリティ、データセキュリティを確保し、安全な取引環境を作る必要があります。
ペンタ・クリプトウォレットの特長
新たに発表された「ペンタ・クリプトウォレット」は、これらのセキュリティ課題に応える形で設計されています。このウォレットは、利用者の鍵を外に出さずに、内部で認証や取引を全て完結できるように設計されています。特に、ハードウェアのコピーを防止する「PUF(Physical Unclonable Function)」チップと、量子乱数発生器(QRNG)を活用した高度な暗号技術が組み込まれており、他の製品よりも一層のセキュリティ強化が図られています。
「ペンタ・クリプトウォレット」は、利用者の好みに応じて「デバイスタイプ」と「カードタイプ」を選択可能で、デバイスタイプは全プロセスを自律的に行える独立モデルです。一方で、カードタイプは「ペンタ・モバイルウォレット」アプリと組み合わせて利用し、高い認証セキュリティを提供します。どちらのタイプも、BluetoothとNFCに対応し、利便性を高めつつセキュリティも万全にしています。
ペンタセキュリティの概要
ペンタセキュリティシステムズは、1997年に設立され、以来政府や金融機関の高度なセキュリティ要件に対応したソリューションを提供してきた企業です。その技術力は高く評価され、韓国市場におけるデータベースとWebアプリケーションのセキュリティでトップシェアを誇ります。現在はIoTセキュリティ分野にも展開し、幅広いセキュリティソリューションを提供しています。
このように、新たな「ペンタ・クリプトウォレット」の登場は、暗号通貨の安全性を一層高める期待が寄せられています。今後の展開に要注目です。
会社情報
- 会社名
-
ペンタセキュリティ株式会社
- 住所
- 東京都新宿区市谷田町3-8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル12F
- 電話番号
-
050-1790-2188