セゾンテクノロジーが手がけるSAPユーザー向けERPのモダン化
株式会社セゾンテクノロジーが、国内の大手SaaS企業であるウイングアーク1st、エイトレッド、サイボウズと連携し、SAPユーザー向けのERPモダン化プロジェクトを開始しました。この取り組みは、SAPのユーザーが直面している運用課題を解決するためのものであり、基幹システムの機能をオフロードし、柔軟なデータ連携を実現することを目指しています。
ERPのモダン化背景
現在、SAP ERP 6.0(ECC 6.0)は2027年に標準サポートが終了することが発表され、企業においてはシステムの移行や保守コストの見直しが急務とされています。このような背景の中、セゾンテクノロジーが中心となり、効率的で柔軟なシステム運用を実現するための新しい戦略が求められているのです。具体的には、各SaaSとiPaaSを使用して疎結合のデータ連携を構築し、基幹システムの負担を軽減すると同時に、業務の円滑な運用を保障します。
共同推進の概要
このプロジェクトでは、各社が得意分野を生かしながら、SAPユーザーのために自社のSaaSをオフロードする戦略を展開します。ウイングアーク1stは帳票基盤ソリューション「SVF」を活用し、エイトレッドは「AgileWorks」や「X-point Cloud」で迅速な意思決定を支援します。また、サイボウズの「kintone」は業務課題に対応した柔軟性を発揮し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に寄与します。
新機能の開発と提供
さらに、セゾンテクノロジーは技術パートナーとしてクレスコ・イー・ソリューションと共に、SAPに特化したデータ連携コネクターを開発しています。これは新しい「HULFT Square」の機能として、2025年の秋から提供が開始される予定です。この機能により、企業はSAPのバージョンアップやシステムのブラックボックス化による負担から解放され、より柔軟なシステムの構築が可能となります。
各社からのエンドースメント
各パートナー企業の代表者も、この取り組みへの期待を寄せています。ウイングアーク1stの久我氏は、SAPユーザーのデータ構造を柔軟にし、共に課題解決に貢献していくことの重要性を強調しています。エイトレッドの岡本氏も、システムのレガシー化や運用コストの削減が企業にとって喫緊の課題であるとし、モダン化による業務の効率化について期待を寄せています。
まとめ
今回のセゾンテクノロジーと3社の協業は、国内のERP市場において非常に意義深いものであり、企業が抱える様々な課題を解決するための新しい道筋を示しました。今後もこの取り組みを通じて、企業の基幹業務がより効率化され、競争力が強化されることが期待されます。また、これに関連する発表やディスカッションは、セゾンテクノロジーが主催する年次イベント「SAISON Technology Days 2025」において詳しく紹介される予定です。
SAISON Technology Days 2025
オフロード志向により日本企業のERPのモダナイゼーションを推進
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