日本の虫除け文化がスリランカの新生児を守る
スリランカでは、デング熱が特に新生児にとって深刻な脅威となっています。そこで、NPO法人S.O.L.(Seed of Lanka)が立ち上げたプロジェクトが注目を集めています。このプロジェクトは、病院の新生児室に簡易網戸「AMIDO」を設置することで、デング熱の感染リスクを軽減することを目的にしています。現在、プロジェクトに関するクラウドファンディングが行われており、支援募集は1月31日をもって終了する予定です。
AMIDOと少女たちの挑戦
「AMIDO」は、スリランカの女子孤児院で育った少女たちによって作られた簡易網戸です。彼女たちの手によって生まれたこの製品は、地域社会に貢献する一助として期待されています。プロジェクトの実施に向け、スリランカへの渡航が公式に決まり、準備が進められています。現地の病院と連携し、新生児室における安全な環境作りに向けた取り組みが進行中です。
具体的な支援準備
現在、プロジェクトチームはAMIDOの設置に必要な材料を調達し、現地での施工に向けた具体的な準備を進めています。地元病院との調整も進められ、窓の状況確認や設置方法について協議が行われています。前回の活動で得た知見を生かし、スリランカの人々が容易に取り付けられ、長持ちするような改良も検討されています。特に「伝え方」の工夫が鍵となっており、インクルーシブコミュニケーションの専門家である阿部副理事長が力を入れています。
伝え方の重要性
阿部副理事長は、約10年前から障がい児の施設の運営を通じて「伝え方」の重要性を研究してきました。「伝える」だけではなく、「伝わる」ことを重視した手法が、スリランカでのデング熱予防教室のインストラクター育成に役立っています。異なる気候や文化を考慮し、適切な伝え方の工夫が求められています。女の子たちが自信を持って「AMIDO」やデング熱予防について伝える姿が、多くの人々に感動を与えています。
SPUTNIK Girls Homeを拠点に
今回の活動拠点は、昨年3月にも活動を行ったSPUTNIK Girls Homeです。この場所はサイクロンによる洪水の影響を受けず、信頼関係を築いてきたことから、今回もここを中心に各病院での活動が行われます。地域に根ざした支援を着実に進めることが、プロジェクトの成果にとって重要な要素となります。
スリランカの現状と未来への期待
現在、スリランカの各地ではデング熱の感染が広まりつつあり、新生児や子どもたちが感染の危険にさらされています。S.O.L.は、クルネーガラ市や駐日スリランカ大使館に対して協力を要請し、現地の保健省や研究者との情報交換も進めています。これにより、デング熱予防に関する取り組みの質が向上することが期待されています。
さらなる挑戦に向けて
S.O.L.は、スリランカのデング熱患者数を半減させ、最終的には撲滅を目指して活動を続けます。クラウドファンディングは1月31日で終了し、プロジェクトの成果を通じて、日本の虫除け文化が新生児を守る一助となることを期待しています。地域の人々と共に歩むプロジェクトの未来に、希望が寄せられています。詳細な活動内容や支援方法については、NPO法人S.O.L.の公式サイトをご確認ください。