次世代ガバメント
2019-12-06 15:58:47
次世代ガバメントを探求する黒鳥社の新刊、12月に発売へ
次世代ガバメントをめぐる新たな探求
黒鳥社より、12月9日に発売予定の新刊『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント』は、これからの行政とデジタルトランスフォーメーションについて深く考察した内容となっています。本書は、2018年に発表された『NEXT GENERATION BANK 次世代銀行は世界をこう変える』の続編として位置づけられています。このシリーズは、社会の変革を求められる中で、どう行政府が進化し得るのかというテーマを掘り下げる試みです。
この書籍は、コンテンツディレクターの若林恵氏によって編纂され、エストニア、デンマーク、フィンランド、インド、イギリスといった国々の行政におけるデジタルトランスフォーメーションの事例を踏まえています。若林氏は過去一年間にわたり、「行政府」の未来の姿や、21世紀における「公共」の保存方法について思索を重ね、結果としてこの書が完成しました。
本書には、7万字に及ぶ「仮想雑談」や32本の新しいコラムが収められており、「行政府の未来」に関する多様な視点が提供されています。著者は、現代社会における「データ駆動型社会」や「ソサエティ5.0」といった概念が掲げられる中で、現在の行政府は、ますます複雑化する世界においてその役割を果たせなくなりつつあると指摘します。それを踏まえ、「小さい政府」と「大きい政府」といった従来の二項対立を超えた新しい行政府の姿を構想する必要性を訴えているのです。
具体的には、高齢者の運転問題、災害対策、N国党の動き、さまざまな身の丈発言などの日本社会の現実に寄り添いながら、行政府の限界を明らかにし、どのようにしてそれらの課題を解決していくかを考察しています。若林氏は、テクノロジーの可能性を正しく理解し、それを基に新しい行政府の姿を描くことが重要だと強調しています。
また、書中では高校生や若者たちに向けて「公共」とは何か、その価値を見直す重要性についても論じています。人口減少によるシステムの疲弊が進む中、公共は必要不可欠な価値を持ち続けるためにどうあるべきか、斬新な視点をもって問いかけています。これまでの常識にとらわれない「次世代ガバメント」は果たしてどのようなものなのか、読者に大いに考える機会を提供する書籍です。
このムックは、単なる理論書ではなく、実践に活かせるアイデアを提供するものでもあります。そして、現場で奮闘している公務員へのメッセージも込められています。高齢化社会、少子化の影響、プラットフォーム産業の影響を踏まえた新しい公共の形成が求められる今、ぜひとも読んでおきたい一冊です。若林恵氏の過去の経験、特に『WIRED』日本版編集長としてのアプローチが色濃く反映された内容となっており、デジタルと社会の接点を探る意欲作となっています。
本書『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント』は、まさにこれからの行政を考える上で欠かせない作品であり、広く読まれることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社黒鳥社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門3-7-5虎ノ門RooTs21ビル 1階
- 電話番号
-
03-6809-1105