2024年10月18日と19日の2日間、東京都の二子玉川ライズで開催された「Age-Well Conference & Festival」は、超高齢社会における新たな可能性を見出す場として、多くの注目を集めました。今年で3回目を迎えたこのイベントは、専門家による講演とシニア世代とその家族が楽しめるフェスティバルを組み合わせており、参加者たちが老後を前向きに捉えるきっかけを提供しました。この会期中、延べ10,000人以上が来場し、貴重な情報交換や新しい発見ができる貴重な機会となりました。
Age-Well Conference
カンファレンスでは、各分野の専門家が講演し、超高齢社会に向けた取り組みを紹介しました。慶應義塾大学の前野隆司教授は「人生100年時代の幸せな生き方」に関する講演を行い、幸せの4つの因子について触れました。また、神奈川県の黒岩祐治知事も登壇し、未病改善に向けた施策について紹介しました。さらに、株式会社BS朝日やソフトバンクなどの企業による講演も行われ、シニア業界の進展を知る貴重な機会となりました。
シニア業界の未来を担う新進企業の事業アイデアを紹介する「Age-Well Design Award」では、10社が4分間のピッチを行い、多様なサービスや取り組みを発表しました。最優秀賞には「うきはの宝株式会社」が選ばれ、多世代協働モデルの提案が高く評価されました。
Age-Well Festival
同時開催の「Age-Well Festival」では、豪華ゲストによるトークショーやパフォーマンスが行われ、来場者の心をつかみました。俳優の南野陽子さんが山登りの魅力を語り、ピアニストの松尾優さんがライブ演奏を披露するなど、多彩なプログラムが用意されていました。また、65歳以上のダンスチームによるストリートダンスパフォーマンスも話題を呼び、会場に活気をもたらしました。
さらに、各企業が出展したブースでは、食や美容、健康、テクノロジーに関する商品が紹介され、シニア世代の日常生活を豊かにするためのアイデアが数多く提供されました。参加者は、AIカメラ機能を搭載したスマートフォンや健康を促進する商品などに触れ、自分自身の生活の質を向上させるための情報を得られる貴重な機会となりました。
目指す社会の実現に向けて
AgeWellJapanは、「Age-Well(エイジウェル)」の理念のもと、シニア世代が更に前向きに、社会に参加することができるよう、多種多様なサービスを提供しています。その一環として、今後もシニアを支援する「Age-Well Designer」の育成を計画し、企業や地方自治体との協力を強化していくことを目指しています。さらに、参加者一人ひとりが自分自身の生活をより豊かにするためのサポートを行い、シニア世代が安心して生活できる環境づくりを進めています。
まとめ
「Age-Well Conference & Festival」は、現代社会における超高齢社会の新たな可能性を示すとともに、シニア世代がより豊かな生活を送るためのヒントにあふれたイベントでした。今後もこのような取り組みがさらに広がることを期待しています。