日本展示会協会が新たな広報キャンペーン「MOVE展示会」を開始

日本展示会協会（通称：日展協）は、展示会業界の硬直した状況を打破するための新たな取り組みとして「MOVE展示会」広報キャンペーンを発表しました。これは、コロナウイルス感染症の影響で未だ厳しい状況が続く中で、展示会が果たす役割の重要性を改めて認識し、広く伝えることを目的としています。

コロナ禍において、多くのビジネスイベントが中止や延期を余儀なくされ、展示会業界は厳しい状況が続いています。そのため、日展協は昨年6月より、安心・安全な展示会開催に向けたガイドラインを策定し、参加者の安全を第一に考えた感染防止策を講じてきました。日展協の取り組みにより、数々の展示会が順次開催され、業界全体の活力も戻りつつある状況です。

しかし、一般の方々からは「展示会は今どのように行われているのか？」との疑問も寄せられています。展示会はビジネスの重要な契機としての役割を担っており、その重要性を広く社会に伝える必要があると感じた日展協は、今回の広報キャンペーンをスタートする運びとなりました。

「MOVE展示会」という名称には、展示会を活性化させるとの意図が込められており、「経済再生に向けて共に進もう」というメッセージも強く打ち出しています。展示会業界の関係者が自信を持ち、前進する勇気を与えることを目指しています。具体的には、キャンペーン動画の制作や新聞広告を通じ、多くの人々にこのメッセージを届ける計画です。

「MOVE展示会」キャンペーンの味えは、緊急事態宣言が解除された後、2021年3月25日より開始されます。新聞広告においては、日本経済新聞の全国版に全5段広告として掲載される予定で、第1回目は3月25日、第2回目は4月に予定されています。動画については、YouTubeを利用し配信され、日展協の公式ウェブサイトや関係者のホームページなどでも閲覧可能です。

このキャンペーンの狙いは展示会業界に活力を与え、経済の再生に寄与することです。展示会が開催されることにより、新しいビジネスチャンスが生まれることは明らかです。人々が安心して集まり、情報交換や商談を行うことで、経済全体に良い影響をもたらすことが期待されます。

問題解決のためには、展示会業界自身が変化し、進化することが求められています。デジタルトランスフォーメーション（DX）を積極的に取り入れた新たなタイプの展示会の開催も検討されており、これにより業界全体の競争力向上につなげる狙いがあります。今後の動向にも注目が集まります。

日本展示会協会は、今後も展示会の重要性や効果について啓蒙活動を続けていく方針です。展示会は単なる商品やサービスの展示の場ではなく、ビジネスと経済を支える重要な要素であることを認識し、このキャンペーンを通じてその価値を広めていくことでしょう。