近年、多くの企業が直面している人材育成の課題で、ひときわ注目を集めているのが「オフィスライブラリー」です。新たに登場したこのサービスは、ビジネス書の編集者が選書を行い、企業のニーズに応じた図書館を社内に設置することで、社員の学びを促進します。実態として、本サービスを提供するのは、ビジネス書や実用書を主力とするクロスメディアグループ株式会社です。
オフィスライブラリーの概念
オフィスライブラリーは、単なる本棚を越えた企業内図書館の創出を目指しています。企業が抱える高い人材育成のニーズに向けて、業界のスペシャリストによる選書が行われ、社員がスマートに知識を高められる環境を提供するのが特徴です。ここでは、アメリカの社会心理学者ロバート・カッツが提唱した「カッツ理論」が大変重要です。この理論では、組織で活躍するために求められる能力を、技術能力・人間関係能力・概念能力の3つに分けています。
専門家による厳選された書籍
クロスメディアグループの編集者陣は、過去に1,000冊以上のビジネス書を出版してきた経験を活かし、それぞれのスキル向上に最適な書籍を厳選します。選ばれた書籍は企業の組織課題や業種に合わせてカスタマイズされるため、実践的な知識を得やすくなります。興味深いのは、社員がふと手に取りたくなるデザインの空間設計も施される点です。単に本が置かれているのではなく、居心地の良い知的な空間で、社員は自発的に知識を深めていくことができます。
定期更新で鮮度を維持
オフィスライブラリーにおいては、導入後も書籍が定期的に追加されたり入れ替えられたりします。この運用により、読書体験が一過性のものにならず、常に新たな知識に触れることが可能です。また、社員同士のコミュニケーションを促進するために、社内読書会や著者を招いたイベントなども実施される予定です。読書を通じた社員間のつながりは、企業全体のエンゲージメント向上にも寄与します。
今後の展望
クロスメディアグループは、本サービスを広めるべく、2025年6月25日〜27日には東京ビッグサイトで開催される「第16回 HR EXPO」に参加します。ここでは、実際の書棚や選書例が展示され、サービス導入についての相談も受け付けます。興味のある方は、是非足を運んでみてください。
クロスメディアグループ株式会社の基本情報
クロスメディアグループは2005年に設立され、東京都渋谷区に本社を置いています。代表の小早川幸一郎氏が率いるこの企業は、出版事業をはじめとしてマーケティング支援やデザイン事業、アクティブヘルス事業など多岐にわたって事業を展開しています。公式HPでは、さらに詳細な情報を確認することができますので、ぜひ訪れてみてください。
参考リンク
オフィスライブラリーは、現代的な企業において必要不可欠な“知のインフラ”として、その重要性がますます増していくことでしょう。自社の文化を高めていくために、社員の学びを支える新たな可能性をぜひご検討ください。