Elmet Technologies、3D Systemsの新しい金属3Dプリンタで航空宇宙の未来を開く
サウスカロライナ州ロックヒルにある3D Systemsは、子会社のElmet Technologiesが極超音速機向け部品の製造体制を強化するために、金属3Dプリンタ「DMP Flex 350 Triple」の導入を発表しました。これにより、航空宇宙産業における先進製造の新たな可能性が広がります。
金属3Dプリントの先進性
DMP Flex 350 Tripleは、350mm角のビルドサイズを持ち、3つのレーザーを搭載することで生産性の向上を図っています。このシステムは酸素濃度を<25 ppmに維持することができ、これが高い再利用率と優れた金属の化学組成の制御を可能にします。Elmet Technologiesは、このシステムを使って極超音速機向けの大型熱交換器の製造を目指しています。
「当社の高性能C103材料を活用した3Dプリンタ導入は、航空宇宙用途に特化した部品の迅速な製造を可能にします」とR&DマネージャーのScott Ohm氏は語ります。このC103は、ニオブを主成分とした合金であり、高温の環境下でも優れた性能を発揮します。
スピードと信頼性の向上
ElmetがDMP Flex 350 Tripleを選んだ理由はいくつかあります。高品質なパーツ製造に適しているため、耐火金属を使用しても一貫した品質が確保できます。また、3レーザーシステムにより短納期での大量生産が可能になることも大きな魅力です。特に航空宇宙産業では、求められる認証を短期間で取得することが重要であり、これもDMP Flex 350が持つ強みの一つです。
「数か月以内にはこのシステムの認定を取得できる見通しであり、これは大きな進展です。航空宇宙分野で求められるNASA 6030認証も取得する予定です」とのことです。
航空宇宙産業の未来を切り拓く
3D Systemsの金属3Dプリント技術は、効率的かつ高精度な製品製造を実現します。これにより、従来の組立工程を削減し、リードタイムやコストを削減しつつ、部品の信頼性を向上させることが可能です。さらに、ダイレクトメタルプリンティング(DMP)を活用した製造方法により、サプライチェーンへの依存度を下げ、知的財産の保護を進めることができます。
「Elmetとの提携は、金属アディティブマニュファクチャリングを利用し航空宇宙市場に新しい価値を提供する明確な事例です」と3D SystemsのMike Shepard副社長は述べています。
防衛産業向けサプライチェーンの安全確保
Elmet Technologiesは、3D Systemsの技術を駆使して、米国の防衛産業基盤の強化にも寄与しています。同社は、特に現地での迅速かつ工具不要な生産を実現することで、航空宇宙部品の生産に革新をもたらすことを目指しています。
3D Systemsは、約40年前に始まった3Dプリント技術の先駆者として、今もなお業界をリードしています。その使命は、お客様との協力で製造業の未来をより良いものにすることです。今後のElmet Technologiesと3D Systemsの展開からも目が離せません。