業務提携の背景
2025年8月6日、六元素情報システム株式会社と株式会社ニーズウェルが業務提携契約を締結しました。この提携により、両社は互いの強みを活かした顧客サポートの充実を図る意向です。
六元素情報システムは、金融系システム開発、データ分析、AI、Web3.0、ローコード開発など、多岐にわたるITサービスを提供しています。その実績は高く評価されており、特に金融分野での技術力には定評があります。
対するニーズウェルは、金融系を中心に幅広い業界に対応したソフトウェア開発を行い、独自のAI技術やRPAなどを取り入れたソリューションを提供しています。近年では、長崎大学と共同で生成AIを用いた新たなソリューションの開発に取り組んでおり、デジタルトランスフォーメーション(DX)が求められる現代において、その役割はますます重要になっています。
共同の利点
この業務提携の目指すところは、双方の技術力やリソースを融合させることで、シナジーを生むことです。顧客に対する対応力を向上させるとともに、新たな顧客の獲得や収益性の拡大を狙っています。これにより、両社は成長戦略の一環として、事業基盤の強化を図ることが期待されています。
具体的には、国産汎用機の撤退や技術者不足の課題に対応するため、企業が進行させているマイグレーション(移行)の流れに注目されています。クラウドマイグレーションやシステムのモダナイズによって、保守性や拡張性の向上、長期的なコスト削減を見込む企業が増えています。さらに、マイグレーションを実施する際の品質保証手法として、現行システムと新システム間の比較やテストが重要であり、これを効率的かつ高精度に行うための第三者検証・テストサービスのニーズも高まっています。
提供されるサービス
六元素情報システムのテスト自動化ソリューション「ATgo」を駆使し、さらにニーズウェルのマイグレーションに関する実績を踏まえ、共に高品質な「マイグレーション+テストサービス」を提供することになります。このサービスは今までよりも効率的で、かつ高品質なものとなるでしょう。両社の専門知識と技術を組み合わせることで、顧客に対してより良いサービスを提供し、顧客満足度を向上させることを目ざします。
中長期的な展望
今後の見通しとして、今回の業務提携は両社の業績と企業価値を向上させるための重要な一歩であるとされています。それぞれの強みを生かしつつ、企業のDX推進を支援し、IT投資効果の最大化を果たすために、両社は協力していく方針を打ち出しています。これにより、より多くの顧客に対して価値を提供し、業界全体に良い影響を及ぼすことが期待されます。
会社の概要
- 所在地:神奈川県横浜市西区高島1-2-13 LG YOKOHAMA INNOVATION CENTER 12階
- 代表者:余澤 洋平
- 設立:2012年9月
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公式サイト
- 事業内容:システム設計・開発・コンサルティング、ITサービス・ソリューション提供
- 所在地:東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ ガーデンコート13階
- 代表者:松岡 元
- 設立:1986年10月
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公式サイト
- 事業内容:ソフトウェアの開発・運用・保守、ソリューション製品の開発・販売・運用・保守
情報技術が進化する中で、両社の提携がどのような変化をもたらすのか、しっかりと見守っていきたいと思います。