AiRatoと北海道大学病院が進める先進の放射線治療の研究
AiRatoと北海道大学病院が共同研究を開始
共同研究の概要
AiRato株式会社（仙台市）と北海道大学病院放射線治療科（札幌市）は、2025年4月から転移性脳腫瘍に対する定位放射線治療の自動計画に関する共同研究を行うことを発表しました。このプロジェクトは、AIによる放射線治療計画の自動生成を目指しており、特に脳転移腫瘍患者を対象としています。
研究の目的
本研究は、CT画像に基づいたAI解析を通じて、放射線治療計画の自動生成技術を開発するものです。定位放射線治療の手法を用いることで、高精度で放射線を病巣に照射し、周囲の正常組織への影響を最小限に抑えることを目指しています。
定位放射線治療とは
定位放射線治療は、特定の病巣に対して高線量を集中させて照射する方法で、通常の放射線治療と比較して、周囲の健康な組織への影響を大幅に減少させることができます。
研究の特徴
AiRatoが独自に開発したAIは、さまざまな放射線画像から得られたデータを活用して、治療計画を分析します。北海道大学病院との共同研究により、国内トップレベルの臨床データと専門知識を融合し、実際の医療現場で活用可能な自動治療計画生成技術の実現を目指します。
関係者のコメント
青山英史教授（北海道大学病院放射線治療科）
「このような先進的な取り組みに共に取り組むことができ、大変感謝しています。転移性脳腫瘍に対する定位放射線照射の症例は増えてきていますが、その適応判断にはまだ試行錯誤が必要です。この研究を通じて、治療法の普及と、多くの患者様の利益が得られる社会の実現を期待しています。」
木村裕利代表取締役（AiRato株式会社）
「これまで自動計画技術の開発を通じて、さまざまながん治療に貢献してきました。最近では特に、定位放射線治療が転移性脳腫瘍に対して注目されており、青山教授と共同研究を進められることに誇りを感じています。より多くの患者様がこの技術の恩恵を受けられるような社会の実現に向けて邁進します。」
法人概要
北海道大学病院
同病院は、質の高い医療を提供し、優れた医療人材の育成や先進医療の開発を通じて社会に貢献することを目指しています。詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
アイラト株式会社
アイラトは、「放射線治療ですべてのがん患者を救う」というミッションを掲げ、医療AIを利用した放射線治療計画サービスの開発を行っています。コーポレートサイトでさらに詳しい情報が得られます。
まとめ
AiRatoと北海道大学病院の共同研究は、医療技術の革新を通じて、転移性脳腫瘍患者など多くの人々に新たな治療の選択肢を提供する可能性を秘めています。この研究が成功に導かれ、より多くの患者が救われることを期待しています。
会社情報
- 会社名
- アイラト株式会社
- 住所
- 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター青葉山ガレージ内
- 電話番号
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