時代を超える玩具製造
アメリカの老舗玩具メーカーである
Radio Flyer社が、
Formlabsの3Dプリンターを利用してプロトタイピングの新たな地平を切り拓いた事例に迫ります。特に注目すべきは、同社が導入した大型SLS(粉末焼結積層造形)3Dプリンター「
Form 4L」と「
Fuseシリーズ」です。これにより、製品開発の迅速化と高品質な試作品の量産が可能となりました。
課題の克服
代表作である赤いワゴンを通じて広く知られるRadio Flyer社は、革新と伝統を見事に両立させています。しかし、新製品開発に際しては高品質な試作部品と迅速な評価が求められ、従来のプロセスでは複雑な設計や大規模なパーツを正確に製作することが難しかったのです。また、耐久性が必要な部品を迅速にテストするために必要な試作パーツがすぐに手に入らない場合、開発全体の流れが滞る恐れもありました。
新たな技術の導入
この問題を解決するために、Radio Flyer社はFormlabs社の
Form 4Lと
Fuseシリーズを導入しました。Form 4Lは特に大型の部品に焦点を当てており、細部までこだわった一貫した製作が可能です。一方で、Fuseシリーズは
ナイロン12パウダーを用いたSLS技術により、家庭でもテスト可能な強度を持つ試作品を生み出します。
Form 4Lの導入後、Radio Flyerは大型パーツを迅速に印刷できるようになり、設計・エンジニアリングチームは競争力のある締め切りにも余裕を持てるようになりました。さらに、Fuseシリーズは毎月20kg以上のナイロン12パウダーを消費し、常に稼働し続けています。
成果と展望
エンジニアのAgostino LoBello氏は、「Form 4Lの導入により、設計レビュー用のパーツを短時間で作成でき、フィードバックも迅速に行えています。また、Fuseシリーズによる部品は家庭での実用テストにも耐えるため、実際の使用を想定した試作作成が可能です」と語っています。
この新たな技術の導入によって、Radio Flyer社は製品開発のスピードと品質を大幅に向上させました。展示会向けのプロトタイプ製作はこれまで以上にスムーズに行われ、最終的な製品に近い形で消費者や業界関係者にアピールできるようになりました。さらに、FuseシリーズのSLS技術を活用することで、家庭での耐久テストに適した高精度な部品を製作し、評価や管理が今まで以上に迅速かつ正確になりました。
Radi Flyer社は、外部依頼を減少させることでコスト削減と生産性向上を実現し、エンジニアやデザイナーは自由に新しいアイデアを検証し、試作と改良を重ねる環境が整いました。このような取り組みを通じて、同社はファミリー向けの新しい体験と素晴らしい思い出を提供しようとしています。
会社情報
このように、株式会社システムクリエイトは、今後も
Formlabsの技術を活用し、製造業界のさらなる革新に寄与することを目指しています。興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
会社名: 株式会社システムクリエイト
代表者: 川上 正義
設立: 1992年6月19日
所在地: 大阪府東大阪市荒本新町1-20
電話: 06-6618-8555
FAX: 06-6618-8566
事業内容: 3Dデジタルツール導入支援・販売・サポート
公式サイト:
https://systemcreate-inc.co.jp/