甲府空襲80年記念イベントの開催
2025年は甲府空襲から80年を迎える年です。これを記念して、生活協同組合パルシステム山梨・長野は特別なイベントを企画しました。このイベントは、8月11日(月・祝)に甲府南公民館で開催され、子どもたちが戦時中の食べ物やその背景について体験する貴重な機会となります。
イベントの概要
当日のプログラムは、以下の2部構成です。
- - 第1部(10時〜11時):絵本「甲府くうしゅうの話かみず」の朗読
- - 第2部(11時15分〜13時):戦時中の食べ物体験と紙芝居の上演
朗読を担当するのは、山梨むかしがたりの会の藤巻愛子さんです。この絵本は、80年前の甲府の空襲を子どもたちの視点から描いています。特に注目されるのは、戦争という悲劇的な出来事と、それに伴う食糧難の時代を体験しながら、どのように子どもたちがその時代を乗り越えてきたのかを伝える内容です。なかでも「かみず」と呼ばれる桑の実を摘みに行く途中で空襲に巻き込まれた姉弟の物語は、戦争の恐怖とその影響をリアルに感じさせます。
戦時食糧の体験
朗読後には、参加者たちが実際に戦時中に食べられていた「おすいとん」を作る体験があります。これを通じて、実際の食事を味わいながら歴史を振り返ることができます。戦時中の食糧難の中で育まれた知恵や工夫を知ることは、単なる体験だけでなく、現代にも通じる食への感謝の気持ちを育てるものです。
また、紙芝居「ちっちゃいこえ」は、広島の原爆投下によって蝕まれる生き物たちの小さな声を伝えるもので、平和について考える良い教材になるでしょう。これらのプログラムを通じて、子どもたちが未来の平和に向けて何ができるのかを一緒に考える機会が提供されます。
参加方法
このイベントは、第1部が無料で、第2部への参加は大人100円(大学生以下は無料)で可能です。定員は第1部が50人、第2部が15組30人と限定されており、応募が多数ある場合は抽選となります。申し込みは専用のウェブサイト(
こちら)から行えますが、締切は8月3日(日)までです。
地域貢献と平和のための取り組み
パルシステム山梨・長野は地域に根ざした活動を展開し、次世代を担う子どもたちに未来の平和について考える機会を提供しています。このようなイベントを通じて、地域社会とのつながりや、戦争の教訓を生かす大切さを伝えていきます。
80年前の過去の出来事を振り返り、平和の重要性を確認するこのイベントは、単なる歴史の学びにとどまらず、これからの社会を作る子どもたちにとっての貴重な経験となるでしょう。