VOLTAが東京都のリサイクルプロジェクトに参加
株式会社VOLTAは、東京都環境局が進める「リチウムイオン電池混ぜて捨てちゃダメ!プロジェクト」において、広域的な資源化モデル事業の協働事業者に採択されました。このプロジェクトは、リチウムイオン電池やモバイルバッテリー、ニッケル水素電池などのリサイクルを通じて、火災事故を防止し、環境保護にも寄与するものです。
リチウムイオン電池の危険性
近年、家庭で使用されるリチウムイオン電池を搭載した製品が増え、その廃棄物処理の際には、発熱や発火を引き起こす可能性があります。このため、収集や運搬中に火災が発生するリスクが高まっており、特に廃棄物処理施設ではその危険性が顕著です。
これまでリチウムイオン電池は、メーカーによる回収や自治体の取り組みなど様々な方法で処理されてきましたが、処理業者の不足やコスト負担の問題が存在していました。VOLTAは、東京都と協力し、複数の自治体から広域的にリチウムイオン電池をまとめて回収する体制を整えることで、安全かつ効率的なリサイクルを目指します。
VOLTAの取り組み
VOLTAは、東京都内の区部や多摩地域において、各自治体からリチウムイオン電池類を安全に収集し、適切に管理した上で資源化を行います。具体的には、リチウムイオン電池、モバイルバッテリー、ニッケル水素電池、ニカド電池、鉛蓄電池、小型リチウムイオン電池内蔵製品が対象です。この取り組みは2025年6月から開始され、2026年3月31日まで実施される予定です。
安全性と効率性の両立
VOLTAは、リチウムイオン電池の安全なリサイクルにおいて非常に高い実績を誇ります。放電、乾燥、破砕、選別の各プロセスを通じて、レアメタルの濃縮滓(ブラックマス)を生成し、銅やアルミニウムなども再資源化しています。また、一般社団法人JBRCや自動車再資源化協力機構と連携しており、確かな管理体制を築いています。
環境への配慮
VOLTAはRE100の理念を掲げ、100%再生可能エネルギーを利用した電力調達に努めています。これにより、リサイクルプロセスでのCO2排出を最小限に抑えることが可能です。
さらに、複数の自治体を一元的に管理することで、運搬コストの削減や電池の買い取りが実現され、地方自治体の負担軽減にも繋がります。これにより、近年増加傾向にあるリチウムイオン電池に起因する火災事故を未然に防ぐ効果が期待されています。
今後、他の自治体からの回収も推進し、より多くの社会課題に対する解決策を提供していく考えです。環境問題への取り組みを強化しながら、安全で快適な社会を目指して、VOLTAは邁進し続けます。
会社情報
株式会社VOLTA
- - 所在地: 静岡県富士市大野55-1
- - 代表者: 今井 健太 (代表取締役社長)
- - 事業内容: リチウムイオン電池などのリサイクル
- - 設立: 2018年1月10日
- - 資本金: 400百万円
- - URL: VOLTA公式サイト