自殺対策SNS相談
2019-02-27 11:01:40

厚生労働省が推進する若者自殺対策SNS相談サービスの意義

自殺対策SNS相談サービスの重要性



日本における自殺者数は昨今、減少傾向にあるとされていますが、特に若者の自殺者数は依然として増加しています。この状況は私たちにとって大きな課題であり、効果的な対策が求められています。若者(20〜39歳)においては、自殺未遂経験者が抱える問題が多様であり、進路に関する悩みや精神疾患、さらに家族関係の不和や人間関係の問題がリスク要因として挙げられています。これらの要因は、改善しなければ自殺リスクを高める結果となるのです。

このような背景を受け、厚生労働省はSNSを活用した相談事業を新たにスタートさせました。特に、若者は今やSNSを日常的に利用しているため、従来の対面や電話での相談方法ではなく、彼らのコミュニケーションスタイルに適した形で支援することが重要となっています。SNSを介した相談が成功すれば、信頼できる相談相手にアクセスする機会が増え、逆に犯罪者に接触するリスクを減少させることが期待されます。

SNS相談の仕組みと効果



「SNS相談~いのちココロゴトLINE~」では、プロフェッショナル心理カウンセラーが相談を受け付けています。このサービスは、匿名性の高いLINEを使用し、いつでもどこでも気軽に相談ができるよう設計されています。特に「ココロゴト」というコンセプトは、誰もが安心して心を開ける空間を目指しており、まるでカフェでお茶を飲む感覚でカウンセリングが受けられるように工夫されています。

提供期間は2023年3月1日から3月31日までの間、毎日18時から22時まで開かれています。このサービスを通じて、若者が抱える悩みや苦しみを軽減し、心のケアを行うことを目的としています。

「話を聴くプロ」の役割



このSNS相談を行うのは、全心連が公認する「プロフェッショナル心理カウンセラー」と呼ばれる資格を持つ専門家たちです。彼らは単に専門知識を持つだけでなく、相談者の心の声を丁寧に聞き入れ、寄り添いながらサポートを行います。相談者を知識や経験で判断するのではなく、まずは全てを聴くことが重視されています。

プロフェッショナル心理カウンセラーとしての資格は、理論と実践によって構築されており、様々な現場での経験も重要な要素です。彼らはただのカウンセラーではなく、心の専門家として、精緻な支援を提供しています。

団体の活動と今後の展望



このサービスを運営する一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、心理業の健全な発展と心のケアを受けやすい環境を創ることを目指しています。2011年からは東日本大震災後の心のケア活動も行っており、今後も若者に対する支援を強化していく方針です。

この自殺対策SNS相談サービスは、若者たちが心の問題を相談しやすくするための重要な取組みです。実際の相談を通じて、自殺を未然に防ぐための手段として期待されるこのサービスが、今後さらに普及し、効果を上げていくことを希望しています。

会社情報

会社名
一般社団法人全国心理業連合会
住所
東京都渋谷区渋谷1-11-3正栄ビル3F
電話番号
03-3400-3737

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