Craif株式会社、シリーズCラウンドで32億円の資金調達を達成
尿がん検査『マイシグナル』を提供するCraif株式会社(東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一)は、シリーズCラウンドにおける2ndクローズを完了し、総合的な資金調達額が32億円に達しました。これにより、Craifは累計調達額が約82億円となり、この成果を基に米国市場への本格展開を加速する計画です。
今回の資金調達の詳細
今回の資金調達では、X&KSKがリード投資家として参加し、初めて日本のスタートアップに投資した米国のUnreasonable Syndicate、迅速診断キットを手がける株式会社タウンズ、大和ハウスベンチャーズ株式会社、あおぞら企業投資株式会社など、国内外の6社および個人投資家から資金を募りました。この調達は、第三者割当増資および融資を含んでおり、今後の研究開発活動や日本国内外での事業拡大に充てられる予定です。
Craifのビジョンと研究開発の成果
Craifは2018年に名古屋大学発のベンチャー企業として設立され、「人々が天寿を全うする社会の実現」を掲げています。この目的に基づき、臨床応用が期待される尿中マイクロRNAをAIで解析する技術を発展させ、がんの早期発見を目指しています。2021年4月には、すい臓がんや肺がんなどのリスクを超早期に検出する『マイシグナル・スキャン』を市場に投入し、全国の医療機関やドラッグストアでの導入が進んでいます。
国内外での事業拡大に向けた取り組み
Craifは今回の資金調達により、今後さらなる研究開発や医療機器プログラムの臨床試験を進める計画です。特に米国では、すでにカリフォルニア州アーバインに研究開発ラボを立ち上げ、シダコにおけるビジネスオフィスの開設も視野に入れています。
社会への貢献と未来への貢献
あおぞら企業投資株式会社の久保彰史氏は、「Craif社の尿中マイクロRNAを用いた技術に大きな社会的意義を感じている」とコメント。また、Unreasonable GroupのDaniel Epstein氏も、「Craifが提供する非侵襲的がん検査の重要性に大きな期待を寄せています」と語っています。これらのコメントからも、Craifの技術が社会課題の解決に向けて期待されることが伺えます。
今後の採用計画
Craifでは、今後の事業拡大に向けて、多様なバックグラウンドを持つ新しい仲間を募集しています。資金調達を機に、次世代医療技術の研究開発をさらに推進し、未来の医療を切り拓く挑戦に共に取り組む仲間を求めています。興味がある方は、Crowifの採用情報やLoungeイベントへ参加することをお勧めします。
まとめ
Craif株式会社は新たな資金調達を背景に、尿がん検査を通じたがんの早期発見に向けた取り組みを加速させています。国内外での事業展開を果たし、未来の医療に革新をもたらすことを目指すCraifの動向に注目が集まっています。