株式会社商船三井が新たに技術研究所の大規模リノベーションを実施
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区)は、神奈川県川崎市に位置する技術研究所の大規模リノベーションを実施しました。これにより、サステナブルで働きやすい未来型の研究拠点を目指しています。リノベーションの主な目的は、「環境への配慮」と「快適な職場環境」という二つの柱を基に、研究開発の現場を進化させることです。
ゼロエミッション会議室の導入
今回の改革の一環として、新設されたゼロエミッション会議室が注目されています。こちらの会議室では、太陽光エネルギーを利用した発電・蓄電システムが導入されており、室内の電力はすべて再生可能エネルギーで賄われています。これにより、完全にカーボンフリーな環境が実現され、将来的には太陽光パネルや蓄電池のさらなる拡張を目指しています。また、この会議室のデザインは、深海の景観をイメージしており、波紋を思わせる照明や、ホワイトボード機能を持つテーブルが配置されています。これにより、簡単な打ち合わせが可能で、柔軟なコミュニケーションが促進されます。
快適で安全な職場環境のセットアップ
商船三井はさらに、快適で安全な職場環境の実現にも取り組んでいます。特に、音環境の整備を通じて集中力を向上させ、リラクゼーション効果を促進する環境を構築しました。エントランス部分には、風や海の動きを表現したデザインが取り入れられており、自然との共生を感じることができます。このエリアでは、静脈認証による高いセキュリティシステムを導入し、タブレット端末を使った受付システムが採用されています。これにより、来客の到着時に担当者に通知が届き、スムーズな対応が可能となっています。
五大洋をテーマにした新しい会議室の設置
さらに、5つの新しい会議室を設置し、それぞれ「太平洋」「大西洋」「インド洋」「南極海」「北極海」という名称が付けられています。海を想起させる青色基調の内装が、研究者たちの創造力を刺激します。また、会議室のデザインは、海と科学的反応のビジュアルを取り入れています。
グループの価値観を反映した階段
リノベーションには、商船三井グループの共同の価値観を体現する階段の設置も含まれています。階段には「MOL CHARTS」と呼ばれる5つの言葉の頭文字がデザインされており、社員たちが同じ方向を向いて進む意識を高める工夫がなされています。
サステナビリティへの取り組み
今回のリノベーションは「商船三井グループ環境ビジョン2.2」の一環であり、クリーンエネルギーの導入に中立化されています。商船三井は今後も、持続可能で柔軟な研究環境を構築し、最新の技術と人が出会う場を提供し続けます。また、当社グループは産業全体と密接に関わり、社会的ニーズに応じた持続可能で戦略的な取り組みを進めています。