宮城県石巻市に本拠を置く株式会社巻組が、長野県松本市で新たにゲストハウス「Roopt松本中央」を開業することを発表しました。このゲストハウスは「資産価値の低い不動産から価値を生み出す」という理念のもと、築60年を超える空き家を対象にした再生プロジェクトです。
「Roopt松本中央」について
「Roopt松本中央」は2階建ての7LDKを誇る一棟貸しのゲストハウスです。これにより家族連れや友人同士、あるいは静かな環境で過ごしたい方など、様々なニーズに応えることが可能です。ゲストはキッチンを使い自炊もでき、まるでその家に暮らすような体験ができるのが特徴です。
アクセス面でも便利で、JR松本駅から徒歩15分、松本インターからは車で20分の距離に位置し、市内観光スポットへのアクセスも良好です。特に松本市美術館や松本城、なわて通りへの徒歩圏内で、観光にも最適です。
巻組の背景と取り組み
巻組は2015年に設立され、以来地域の空き家を再活用し、新しい価値を生み出すための努力を続けてきました。これまでに50件以上の空き家リノベーションを手掛け、15件の賃貸住宅と5件のゲストハウスを運営しています。特に「Roopt」というブランド名で知られています。
今回の「Roopt松本中央」の開業は、巻組にとって初めての宮城県外での展開です。松本市内のこの物件は、相続で取得された所有者様の要望を反映し、短期宿泊のゲストハウスとして再生されることとなりました。
地域とのつながり
巻組は地域に開かれたスペースであることも重視し、通りに面した部分はコモンルームとして整備されます。また、地域住民が立ち寄れるような仕組みを将来的に展開することも検討中です。地元企業である株式会社松観堂とは、管理業務を委託することで地域とのつながりを深めています。
さらには、改修工事の一部で地域住民を招待したイベントも実施し、地域社会との関係構築を進めています。
クラウドファンディングの実施
新ゲストハウスの開業にあたり、巻組は5月15日からクラウドファンディングを開始します。このクラウドファンディングのリターンには先行予約のほか、空き家活用に関する知識を提供するプランも用意されています。集まった資金は、宿泊施設としての備品のさらなるアップグレードに使われる予定です。
巻組の代表である渡邊享子は、クラウドファンディングを通じて「不動産の資産価値の再発見」を広め、全国の多様な個人や団体とつながる機会を得ることを目指しています。
まとめ
新しいゲストハウス「Roopt松本中央」の開業と、それに伴うクラウドファンディングは、地域の資源を活用した持続可能なビジネスモデルの一端を示しています。巻組の活動は、空き家問題の解決だけでなく、地域活性化への貢献へと繋がっていくことが期待されています。
詳細はクラウドファンディングのリリースページをご覧いただき、ぜひこの新しい試みにご参加ください。