AM Managementがトリプルクラウンを達成
韓国のAIを駆使したクオンツ企業、AM Managementが2025年上半期に、国内の主要金融機関が主催するスタートアップ育成プログラムで「トリプルクラウン」を達成しました。この成果は、技術力だけではなく、実務における信頼性や有用性が高く評価された証拠であり、業界内での注目を一層集めています。
AM Managementはソウルに本社を置き、デジタル資産および伝統的金融資産に対応したAPIベースのAIクオンツ戦略を提供する企業です。自身で資産を運用せず、解析に基づく戦略をAPI形態で提供するところが特徴です。この仕組みは、従来の金融機関とデジタル資産との架け橋として、スムーズな接続を果たしています。
年間行事のトリプルクラウン
2025年の上半期の中で、AM Managementは以下の3つのプログラムに選ばれました:
- - 3月:IBK企業銀行
- - 5月:新韓金融グループ
- - 6月:ウリ金融グループ
特に新韓金融グループでは、24倍の競争率を乗り越えて「革新技術」部門に選出されており、デジタル資産関連企業としては非常に珍しい成果です。
このような業績は、日本の金融業界にも新たなインスピレーションを与えるでしょう。国内ではSBIホールディングスがWeb3、AI、メタバース分野に向けて大規模なスタートアップファンドを設立しており、SMBC(三井住友フィナンシャルグループ)も「Mirai X」というプログラムを展開しています。しかし、これらは主に決済やフィンテックに焦点を当てています。
AM Managementが注目される理由は、デジタル資産を定量的に運用する能力であり、韓国の金融機関との実務的な対話をリードしている点です。このような異なるアプローチは、日本市場にはなかなか見られない流れといえるでしょう。
国際的なビジョン
さらに、AM Managementは韓国の金融機関への技術提供に留まらず、2024年には日本の大手デジタル資産カストディ企業である「ビットレンディング(BitLending)」が親会社J-CAMからシリーズA投資を受けています。このことは、韓国の技術が日本の機関投資家からも高く評価されていることに他なりません。この流れは、両国での実質的な運用ニーズが高まることを示唆しています。
AM ManagementのCEO、キム・ホジュン氏は、「3つの主要プログラムに選ばれたのは技術と実用性、信頼性が認められた結果。これを基にデジタル資産市場の制度化の流れに沿った協力を強化する」と発言しています。
最近、同社はハナ証券S&Tグループの招きに応じ、デジタル資産運用戦略についてのセミナーにも参加しました。ここでは、機関向けクオンツ戦略とその実用性が議論され、ハナ証券の各部門が関与しています。
AM Managementの紹介
AM Managementは、2021年に設立され、AIとディープテックを駆使したクオンツアルゴリズムによるデジタル資産投資ソリューションを提供するスタートアップです。UAEや日本など、国際的な市場でも展開し、現在の運用資産は約100億円に達しています。その国別の貢献度は、日本が67.15%、韓国が28.9%、UAEが3.67%と、日本の存在感がとても高いことが挙げられます。
同社はまた、クオンツアルゴリズムを利用した高収益の投資戦略提供とともに、カストディリスクの排除や、法人顧客向けの収益率のカスタマイズが可能です。
市場の信頼を獲得したAM Managementは、今後ますますの成長が期待される企業です。これからの展開から目が離せません。