大阪・関西万博の音を保存する新プロジェクトが始動
2025年、大阪・関西万博の開催に伴い、会場全体を包み込む屋外のサウンドスケープが展開されました。その音の風景を未来に残すためのクラウドファンディングプロジェクトが2025年12月25日から始まります。このプロジェクトは、「Osaka EXPO 2025 Soundscape Design Team」によって企画されており、そのチームは引地耕太、ブルース・イケダ、川口智士、赤川純一の4名で構成されています。
サウンドスケープの魅力
万博の屋外サウンドスケープは、「いのちのアンサンブル」というテーマのもとに、人、自然、技術が共鳴し合う環境として設計されました。会場は「地・空・水・森・街・祭・命」という7つのエリアに分かれ、それぞれに異なる作曲家が参画し、時間帯や天候に応じて変化する音が奏でられました。これにより、訪れた人々は常に新しい音の体験を享受しました。
さらに、このプロジェクトでは6名の作曲家による音源を収録製作する予定です。サウンドスケープは、そのデザインと実装の手法が高く評価され、2025年度グッドデザイン賞ベスト100、Tech Direction Awardsのフィジカルエクスペリエンス部門において金賞を獲得しています。
なぜ音を残すのか
音は建築や映像と比べても記録しにくい素材ですが、記憶とともに強く結びつく特性があります。万博が終了するとその「音の風景」は消え去ってしまうため、文化として保存できないかという発想から、本プロジェクトが始まりました。今回制作されるアナログレコードとCDは、2025年の時代、その場所でのみ存在した「音の環境」を未来へと引き継ぐメディアとなることを目指しています。
クラウドファンディングの詳細
本プロジェクトは「Motion Gallery」でのクラウドファンディングを通じて支援を募っています。目標金額は11,600,000円で、資金が目標に到達した場合のみアナログレコード(2枚組/1,000組限定)およびCD(1枚/1,000枚限定)が制作されます。万が一、目標金額に達しなかった場合は、全ての支援はキャンセルとなりますので、注意が必要です。
支援者へのリターンについては、アナログレコードは8,000円(税込み)で、CDは3,600円(税込み)で提供されます。国際配送には対応しておらず、日本国内のみが対象となります。
参加作曲家
このプロジェクトに参加する作曲家は以下の通りです。
- - evala
- - KEIZOmachine!
- - Midori Hirano
- - Kuniyuki Takahashi
- - Hiroshi Watanabe aka Kaito
- - Masayoshi Fujita
これらの作曲家たちが制作した音源が、アナログレコードとCDの一部として収録される予定です。
このクラウドファンディングは、2025年12月25日から2026年2月20日までの予定で行われます。音の風景を未来へとつなげるこの意義深いプロジェクトに、ぜひご支援を検討してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
興味を持たれた方は、以下の連絡先へお問合せください。
Email:
[email protected]
- - ブルース・イケダ (JKD Collective)
Email:
[email protected]
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[email protected]
未来に残す「音の風景」。その一端に触れてみませんか?