木更津高専がDNA抽出ワークショップを開催
千葉県木更津市にある木更津工業高等専門学校(通称:木更津高専)が、2023年9月27日にイオンモール木更津で「DNAを採取して、見てみよう🔍」というワークショップを開催しました。このイベントは、未来の科学者を夢見る子どもたちに、化学の魅力を直に体験してもらうことを目的としています。
開催概要
このワークショップは、10:30から12:30、そして13:40から15:40の2回にわたり行われ、小学5年生から中学生までの計32名が参加しました。参加者たちはブロッコリーを使ったDNAの抽出に挑戦。はさみや乳鉢などの道具を用いて、ブロッコリーの細胞を破壊し、DNAを含んだ液を取り出すという手法を学びました。
実践的な学び
当日、参加者たちは冷凍されたブロッコリーを手にし、思い思いにカットしたり、すりつぶしたりする作業に没頭。講師やサポート役の学生たちからアドバイスを受ける姿は、まさに科学の探求そのものでした。彼らの興味は尽きることなく、抽出が完了した後には、実際の研究現場で行われる実験のデモンストレーションも行われました。参加者たちは、熱心な眼差しで実験を見つめ、さまざまな質問を投げかけていたのが印象的です。
地域との交流
このワークショップは、イオンモール木更津の1階にある吹き抜けのサウスアトリウムにて開催され、地域の買い物客にも楽しんでいただく機会を提供しました。大型のサイネージを背景に、多くの人々が興味を持ち、ついでにワークショップを体験するという新しい形の参加が見られました。そんな中で、講師の話に耳を傾ける多世代の参加者たちと、科学に興味を持つ子どもたちとのコミュニケーションが生まれていました。
アンケート結果
ワークショップの後には参加者からアンケートが集められ、「また参加したい」「異なるDNAを抽出してみたい」「DNAがどこにあるのかをもっと知りたい」という嬉しい感想や興味が寄せられました。子どもたちが科学に触れ、自ら学ぶことの楽しさを感じ取ってくれたことは、主催者としても大きな喜びです。
木更津高専の使命
木更津高専は1967年に設立され、57年以上にわたり未来のエンジニアを育成しています。教育の基本方針として「知識だけでなく実践力」を重視し、国際的な視野を持つ創造的な人材の育成に力を入れています。また、社会に貢献できる実践的な技術者の育成を目指し、豊かな情操や健康な身体と精神を育むことにも注力しています。
今回のワークショップは、子どもたちにとって科学に親しむ良い機会となりました。これからも木更津高専は、様々な形で地域社会に貢献し、次世代の科学者やエンジニアを育成していくことでしょう。