箕面船場の復活
2024-07-23 09:45:57

復活する箕面船場の歴史と新ブランド「Define」の挑戦

歴史的背景と箕面船場の現状



箕面船場は、かつて東洋一と称される商業団地として栄華を誇っていました。1970年に開設されたこの地は、広大な土地に繊維卸商が集結し、数多くの働き手が集まる活気に満ちた街でした。しかし、バブル崩壊以降、グローバル化や流通の変化によって多くの繊維卸商が姿を消し、最盛期の260社から約半数に減少してしまったのです。

現在ではパチンコ店やマンションが立ち並び、かつての賑わいは失われつつありますが、最近では新たな活気が生まれています。その立役者が、北大阪急行電鉄の延伸です。新設された「箕面船場阪大前駅」と「箕面茅野駅」が開業し、かつての賑わいを取り戻す兆しが見えています。さらに、阪大のキャンパスがこの地域にオープン。倉庫が学生たちの交流の場やカフェに変わるなど、街は大きな変貌を遂げています。

新ブランド「Define」の誕生



そんな中で、株式会社アイ・シー・シーが新しいアパレルブランド「Define」を立ち上げました。この会社は、箕面船場で創業を50年迎え、アパレルの企画製造販売に注力してきた企業です。新ブランドの立ち上げにあたり、水谷佳代社長は「毎日身に着けられる品質の良い服を提供し、長く愛用される製品を通じて、繊維業界の再生を目指します」と語ります。

「Define」は、天然シルク100%を使用したデイリーウェアです。この製品は、手軽に家庭で洗えるように特殊な加工が施されています。既存の洗えるシルクとは違い、糸となる前に繊維のたんぱく分子を改良することで、耐久性を向上させ、肌触りも優れています。これにより、サステナブルで肌にも優しい製品が実現されました。また、製造プロセスにおいては廃棄物を最小限に抑え、長く愛される商品作りを実現しました。

父から受け継いだ想い



新ブランドの制作の背景には、代表水谷社長の父が病に倒れ、彼自身が抗がん治療中の患者たちの肌の敏感さをよく知ることになった出来事がありました。体にも心にも優しい素材を使用し、「毎日着るものだからこそ、身体に良い物を着て欲しい」という思いから「Define」が誕生したのです。このブランドには、愛する人への贈り物としての願いも込められています。

繊維業界の再生を目指して



水谷社長は、「箕面船場での50年の歴史の中で、仲間が減っていくのを見てきました。しかし、新駅の開業を機に、この地域に再び活気を取り戻したいと思っています。」と述べ、新ブランドの立ち上げに対する熱い想いを語ります。

この「Define」は、機能性とファッション性を兼ね備えた服で、日本の高い技術力を駆使し、再び繊維業界の灯をともす日を夢見ています。プロジェクトは、2024年7月22日から「Makuake」にてスタートします。サポートを通じて、多くの人々にその魅力を伝えていく予定です。さらに、製品に関心を持つ方々にもこのいい機会に触れてもらえることでしょう。

新たな挑戦が始まった箕面船場ですが、多くの人々の注目が集まる中、業界の再生に向けた道がどのように切り拓かれていくのか、期待が膨らみます。


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会社情報

会社名
株式会社アイ・シー・シー
住所
電話番号

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