日本の大自然が広がる乗鞍岳。今年も待ちに待った山開きの日がやってきます。5月15日、乗鞍スカイラインが3年ぶりに開通し、多くのハイカーや観光客が訪れることでしょう。乗鞍岳は美しい四季折々の風景が楽しめる場所として知られ、多くの人々がその魅力を求めて足を運びます。
特に乗鞍スカイラインは、標高2,702mの畳平までバスやタクシーで簡単にアクセスでき、全長14.4kmの絶景道路として知られています。さらに自転車での走行も可能ということで、サイクリストにも人気のスポットです。この美しい景色に身を委ねることができるのが、乗鞍の魅力と言えるでしょう。
乗鞍岳は、飛騨山脈の南端に位置し、最高峰は剣ヶ峰(3,026m)。周囲には23の峰、7つの湖、8つの平原が広がっています。多様な地形と生態系が織りなすこの場所では、短いシーズンの5月から10月までの間に、春の新緑、夏の青々とした木々、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の変化を楽しむことができます。その名称も、山の形が馬の鞍に似ていることから名付けられました。
今年の山開きは、特別な意味を持っています。例年通り多くの人々が訪れるなかで、再開されたこのスカイラインは、令和2年の豪雨や令和4年の崩落によって通行がストップしていました。そのため、今シーズンの開通は実に3年ぶり。多くの人々がこのイベントを心待ちにしています。
開通に合わせて、当日は特別な行事も開催されます。午前8時40分からはほおのき平駐車場でバスの出発式が行われ、地元の伝統文化である丹生川の乗鞍連邦太鼓の演奏が披露される予定です。また、午前10時30分からは乗鞍の畳平にて山開き祭が行われ、参加者は自然と文化の祝祭を体感することができます。
この機会にぜひ乗鞍岳を訪れ、自然の美しさや地域の伝統に触れてみてください。乗鞍岳は美しい環境を保護するため、マイカー規制を行っていますので、シャトルバスやタクシーのご利用をお勧めいたします。お問い合せは高山市丹生川支所までどうぞ。