新しい「里山型樹木葬」で自然に還る供養の形
せいざん株式会社が発表した里山型樹木葬の新制度は、都市部の寺院と自然豊かな岩手県の知勝院との連携により実現したものです。この取り組みは、日常的な供養とともに、故人が自然に還ることを重視しており、環境保護と現代のニーズを巧みに組み合わせています。
樹木葬と自然の関係
近年、樹木葬が注目される中で、「自然に還る」という言葉には誤解が生じています。多くの樹木葬が本来の意味を損ない、コンクリートの納骨室が用いられるなど、実態と広告表現の乖離が問題視されています。せいざん株式会社は、この実態の改善を目指し、知勝院との提携で本来の樹木葬の意義を確立しようとしています。
知勝院の取り組み
知勝院は、1999年に日本初となる樹木葬を創設しました。その理念は、「最後には自然へ還ること」。知勝院は荒れた里山を復活させるため、多大な労力をかけ、外来種の摘出や在来種の植樹を行っています。この取り組みは、地域の生態系を守るだけでなく、川や海にも良い影響を与えています。
サステナブルな供養の仕組み
本制度では、遺骨は直接土に還される仕組みであり、周囲の生態系と一体化します。これにより、時間と共に自然に還ることができます。また、樹木葬の費用の一部は里山の保全活動に充てられ、持続可能な供養が実現されます。このように、供養が環境保護に貢献する「循環型供養エコシステム」の構築が目指されています。
都市部との連携
都市の寺院では、日常の供養を行い、里山型樹木葬は故人が眠る場所としての役割を果たします。このネットワークにより、都会での供養の利便性を維持しつつ、最終的な安息の地を提供することができます。
消費者への安心
消費者にとっても、子どもに負担をかけず、自然に還れる供養を検討できる選択肢が増えました。また、管理や供養の透明性が確保されることで、安心して契約が可能です。これにより、故人とのさよならを形式的ではなく、真摯に行えるようになるのです。
現在の課題と今後の展望
しかし、安易な価格設定や管理の不備は、供養の質を損なう要因ともなり得ます。「グリーンウォッシュ」として、表面的な環境保護にとどまらない取り組みが求められます。せいざん株式会社は、透明性のある管理や運営を実現し、参加する寺院と共に持続可能な供養の文化を育てていくことが急務です。
樹木葬フォーラムの開催
また、知勝院は樹木葬の現状を問うフォーラムを開催します。全国から樹木葬に興味を持つ方々を招待し、体験や意見の共有を行うことを目指しています。このように、樹木葬の可能性を広げるための基盤が整えられつつあります。
まとめ
「犯罪的品位」での供養はもはや許されません。故人を送るにあたり、相応しい供養の選択肢が必要です。今後、せいざん株式会社と知勝院が連携して取り組んでいく里山型樹木葬が、持続可能な社会貢献として期待されています。これからの時代に求められる供養の形がここにあります。