離職率と働き方
2024-08-07 17:34:56

離職率上昇の中でAIとエクイティが求められる時代の働き方

離職率上昇の中でのAIとエクイティの重要性



最近発表された「エンプロイヤーブランドリサーチ2024 世界版」によると、離職率が増加しており、特に2020年の水準に近づいています。今回の調査は、約17万人の回答者と6,084社の企業を対象に実施されており、働き手が求める雇用主としての価値が明らかになりました。

離職率の現状と転職意向



今、転職が増えている背景には、主に若い世代からの強い転職意向が見受けられます。その中で特にZ世代が活発に動いており、ミレニアル世代が実際に多く転職しているという結果が出ています。地域別では北米の離職率が最も高く、中南米では転職意向が顕著です。

主な転職理由としては、ワークライフバランスの重視と報酬の不十分さが挙げられています。特に女性においては、報酬に対する不満が大きな動機となりやすく、企業はこの点への取り組みが急務です。適正なワークライフバランスを提供し、競争力のある報酬パッケージの整備が求められています。

エクイティの重要性



最近の調査では、エクイティ(公平性)が就労者が最も重要視する基準のひとつに挙げられています。特に女性、Z世代、そしてマイノリティの関心が高い項目であり、全体の31%が自らをマイノリティと認識している結果となりました。

前年に比べると、エクイティは5位から4位にランクアップし、企業はこの点に注力する必要があります。女性は雇用主の公平性に対して厳しい視点を持つ傾向が強く、その要求に応えるための具体的な施策の実施が求められています。

AIの職場活用とその影響



加えて、AIの導入も職場において重要な課題となっています。本調査によると、全世界の従業員の約3分の1が職場でAIを活用しており、アジア太平洋地域が特に進んでいるとされています。

若年層や高学歴者のAI使用割合が高く、将来的な影響を意識しています。一方で、全体の50%以上がAIの導入によって仕事の満足度が向上する可能性があると考える一方で、3分の1以上は中立的な立場を示しています。地域ごとのAI導入へのアプローチにバラツキがあり、例えば欧州では懐疑的な意見が目立つ一方、中南米では楽観的な見方が広がっています。

これからの企業戦略



このような調査結果を受けて、企業は適正なワークライフバランスの確保、エクイティの強化、AIの有効な活用法を模索していくことが重要となります。特にエクイティの強化に向けた取り組みと、教育・意識向上プログラムを実施することで、全員に公平な機会を提供することが求められています。

今回の「エンプロイヤーブランドリサーチ2024 世界版」で得られた知見を基に、企業が持続可能で魅力的な職場を作り上げるための具体策を練ることが今後の課題となるでしょう。

【参照元】ランスタッド・エンプロイヤーブランド・リサーチ2024はこちらからダウンロード可能です。


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会社名
ランスタッド株式会社
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東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート21F
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