新たなドローン測量の時代を切り開く「Terra Clip Estimator」の登場
テラドローン株式会社が新たに公開した「Terra Clip Estimator」は、ドローンによる測量や解析、図面作成サービスの概算見積を即座に算出できる画期的なWebサイトです。このシステムは、ユーザーが必要な条件を入力するだけで、簡単に概算金額を確認できる仕組みとなっています。ユーザー登録なしで利用でき、メールアドレスを入力することで、正式見積へスムーズに流れることが可能です。
このサービスの導入は、国土交通省が推進するi-Constructionの理念に沿ったものです。i-Constructionは、建設業全体にICT(情報通信技術)を活用し、生産性向上を目指すもので、今後の建設プロセスの変革に寄与すると期待されています。テラドローンはこの流れに対応し、測量業界の効率化と信頼性の向上を図っています。
需要の高まる測量市場
日本のインフラは高度経済成長期に整備され、多くの構造物が50年以上の歴史を持っています。老朽化が進む中、点検や補修、更新の需要が急増しています。自然災害の影響もあり、施行や維持管理の必要性が高まっており、こうした状況の中で、ドローン技術は重要な役割を果たしています。
テラドローンはこれまでに年間200件以上の測量実績を持ち、複雑な地形や構造物を高精度で3次元データ化する能力に自信を持っています。顧客からのフィードバックを受け、即時に概算コストを把握できる仕組みが求められていました。
「Terra Clip Estimator」の機能
「Terra Clip Estimator」には、主に3つの特長があります。
1.
即時性:必要条件を入力するだけで、驚くべき精度で概算金額がその場で確認できます。従来の問い合わせを必要とせず、すぐにコストの感触を掴むことが可能です。
2.
信頼性:国土交通省の公開基準や、過去の200件以上のドローン計測実績をもとに算出基準を設定。公共案件で実績のあるデータを活用しています。
3.
利便性:ユーザー登録なしで利用でき、簡単にメールアドレスを入れるだけで見積書やKMLデータを得ることが出来ます。
このように簡単で信頼性の高い仕組みを提供することで、測量業界の生産性向上につながることが期待されています。
将来の展望
テラドローンは今後、更なる機能の追加を予定しており、詳細見積の自動作成や、測量日程の調整機能を実装する見込みです。また、ドローン以外の技術を用いた3次元計測にも対応することで、より一層効率的な測量プロセスを構築し、業界全体の質を高めていく考えです。
テラドローンは「Unlock “X” Dimensions」というミッションを掲げ、ドローン産業でのソリューションを通じて、現場の課題解決に取り組んでいます。そして、国内外でのドローン技術の普及を進め、社会課題の解決へ寄与していくことでしょう。
まとめ
「Terra Clip Estimator」は、テラドローンによる新たなサービスの一環であり、測量業務の効率化と透明性を実現するための重要な一歩です。すべての関係者がこのサービスを活用することで、より信頼性の高い業務を展開できるでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。