練馬区で保育園運営委託社会福祉法人みわの会が選定

練馬区の高松保育園運営をみわの会が受託

東京都練馬区において、保育施設の運営委託が進む中、社会福祉法人みわの会が高松保育園の運営業務を受託することが決まりました。この取り組みは、保護者や地域の多様なニーズに応えるため、練馬区が行っているサービスの充実に貢献するものです。

練馬区の運営業務委託の背景

練馬区は、平成17年度より区立保育園の運営業務を委託する制度を始め、28年度までに20園の委託を実施してきました。
この間、区は「保護者の多様なニーズに応えて、サービスを充実する」という視点から、保育園の委託を拡大することを掲げています。さらに29年度には、概ね10年間で20園の委託を行うことを目処とする方針を策定しました。

公募の選定方法

今回の運営業務委託は、プロポーザル形式で行われました。区の選定委員会が応募法人の財務健康度や適性を審査し、書類審査と実地調査をもとに決定しています。みわの会は、都内での公設民営保育園の運営実績を評価され、今回の受託が確定しました。これにより、みわの会が運営する認可保育園は9園目となり、受託児童総数は978名となります。

高松保育園の引継ぎと運営方針

高松保育園の運営開始は令和5年度からとなり、段階的な引継ぎが1年間行われる予定です。令和6年度から完全に運営を引き受ける形となります。執行役の小宮山哲史氏は、複数の公設民営園の引き継ぎ経験を活かし、保護者サービスの拡充や地域福祉の向上に寄与することを強調しました。

社会福祉法人みわの会の理念

みわの会は、2003年に設立され、2019年に厚生労働省が発信した保育所保育指針に基づく独自の保育方針「MIWAほいく」を掲げています。この方針は「子ども主体の保育」を目指し、アートや様々な体験を通じた教育を提供。さらに、身体づくりに重きを置き、子どもたちの思考力やレジリエンス（立ち直る力）を育むことを目指しています。これらの取り組みによって、非認知能力の育成に繋げることも目指しています。

地域への貢献

みわの会は、高松保育園の運営を通じて地域の福祉向上に貢献し、地域の保護者の期待に応える事業運営を行います。多様化する保護者のニーズに応じたサービスを提供しながら、保育の質を高めることに全力を尽くす方針です。

新たな運営者が入ることで、高松保育園が地域の保育力をさらに強化し、子どもたちの成長を支える場となることが期待されています。今後、みわの会の取り組みがどのように地域に浸透していくのか、注目が集まります。