渋谷区が挑む新しい探究教育
渋谷区教育委員会は、区立小・中学校で実施する探究「シブヤ未来科」を一堂に集約するWebポータル「My探究」サイトを公開しました。このサイトは、子どもたちの探究のプロセスと成果を可視化し、学校や学年を超えて共有できる共通プラットフォームとして位置づけられています。
「My探究」サイトの目的と背景
「My探究」サイトは、他校の事例を知りたいという教員のニーズや、地域や保護者と子どもたちの取り組みを共有したいという要望に応えるために企画されました。渋谷区では、令和5年度から探究「シブヤ未来科」が本格的に導入され、現場からは効果的な実践共有のためのプラットフォームが求められていたのです。この新たな取り組みは、教員や生徒が自由に探究テーマを共有し、学校外部の人々とも連携を図ることを目指しています。
なぜ探究教育が重要なのか
調査によると、児童生徒の約97%が「探究の時間を楽しい」と感じており、探究教育が子どもたちの自主性や創造力を育むことに寄与していることが明らかです。教員の78%も同様の感想を持っており、これは学校全体での探究の実践を共有する動きが生まれつつある証拠です。さらにこのプログラムでは、国語や算数といった従来の教科の中で探究を取り入れることで、学力の向上も期待されています。
サイトの機能と活用法
「My探究」サイトでは、渋谷区立小・中学校の児童生徒による探究テーマやその結果を順次掲載し、保護者や地域の人々が見ることができます。ユーザーは学校や学年、テーマ別に探究事例を簡単に閲覧可能です。また、先生方の実践事例もまとめて掲載し、教育現場の横のつながりを強化します。
未来への期待
「My探究」サイトの立ち上げにあたり、渋谷区教育委員会の責任者である柳田俊氏は、現場の教員たちへの感謝の意を表するとともに、失敗を恐れずに新たな挑戦をする環境を整えることが重要であると語っています。このサイトが子どもたちの学びをさらに豊かにするための手助けとなり、全国に広がるきっかけになればと期待しています。
これからの展望
今後、探究「シブヤ未来科」はさらに成長し、地域社会との連携が強化されていくことが予想されます。子どもたちの多様な探究活動が発信されることで、他の地域にも良い影響が波及することを願っています。「My探究」サイトは、教育の新しい形を示す一歩として、多くの人々に注目されています。地域の未来を担う子どもたちに、自信と誇りを育む環境が整っていることを期待しています。
「My探究」サイトへのリンク