ハイブリッドワークの孤独感解消に向けた新たな取り組み
株式会社ZENKIGENと日本工学院八王子専門学校が共同でハイブリッドワークに関する新たな研究を開始しました。このプロジェクトは、感性工学やヒューマンインタフェースの知見を応用し、テクノロジーを活用して孤独感を解消し、チームメンバー間の連帯感を深めるシステムの開発を目指しています。
研究の背景と目的
既に2023年から、ZENKIGENは青山学院大学野澤研究室と同様のテーマに取り組んでおり、日本工学院八王子専門学校のICT教育課程が新たに参画する形となりました。この現在の情報社会において、特にハイブリッドワークの普及に伴い、職場の環境や仲間との絆が希薄化する傾向にあります。これに対し、今回の研究では人間の感性に焦点を当て、不足しがちな「職場の空気感」や「仲間とのつながり」を重視しています。
主要な参加者の声
日本工学院八王子専門学校の小林彰人氏は、現代の情報過多の中で「職場の空気感」や「仲間とのつながり」が大切だと強調しました。この研究の目的は、人々が心地よく働くために本当に必要な情報を見極め、快適な職場環境を構築することです。さらに、小林氏は日本工学院八王子専門学校が実践的な教育機関であることを挙げ、共同研究を通じて社会に実装可能なシステムを開発する期待を寄せています。
一方、青山学院大学の野澤教授も、IoTやハードウェアの専門知識を持つ日本工学院の参画によって、より実践的なプロトタイプの開発が促進されると期待しています。
ZENKIGENの役割
ZENKIGENから参加しているチーフリサーチャー橋本一生氏は、ハイブリッドワークの現状やそのデメリットについても言及しました。人々が互いの距離感を縮められる手法を探求することで、テクノロジーの進化により新しい「つながり」を見出すことを目指しています。
未来へのビジョン
この共同研究は、ハイブリッドワークの枠を越えて、感性工学やヒューマンインタフェースの知見をHR領域に展開することも視野に入れています。今後は、職場環境の改善や採用プロセスなどにも積極的に活かしていく計画です。
今回の研究が成功すれば、効率化や無駄の排除が重視される時代においても、「ゆるく、なんとなく繋がる」価値を大切にする新しいアプローチが確立されることでしょう。
その先には、より人間らしい働き方が実現する未来が期待されます。
会社情報
株式会社ZENKIGENは2017年に創立され、AIを用いて採用プロセスを最適化するサービス「harutaka」を提供しています。「テクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会」を目指し、研究とビジネスを融合させながら、様々な社会的課題に取り組んでいます。
このプロジェクトを通じて、ZENKIGENはさらに多くの社会問題解決に貢献していくことが期待されています。