ラクスとプラスアルファ・コンサルティングが業務提携を締結
株式会社ラクス(東京都渋谷区)と株式会社プラスアルファ・コンサルティング(東京都港区)は、新たに資本業務提携を結びました。この提携を通じて、両社の強みを活かした製品提供が期待されています。特に、バックオフィスSaaS市場で顧客基盤を広げるラクスと、タレントマネジメントに特化したプラスアルファ・コンサルティングの協業により、顧客の生産性向上と競争力の強化を目指しています。
ラクスの市場リーチ力
ラクスは、SMB/MMB(中堅中小)市場への強いアプローチを持つ企業として知られています。創業から26期を経て、特化型のソリューションを提供する「統合型ベストオブブリード戦略」を採用し、多様な業務ニーズに応じたサービスを展開してきました。しかし、従来は「楽楽勤怠」のみの人事関連サービスに留まり、人事労務の機能拡充が求められていました。
プラスアルファ・コンサルティングの技術力
対照的に、プラスアルファ・コンサルティングは、エンタープライズ市場をターゲットにしており、AIを駆使した人材データの「見える化」に成功しています。特に「Talent Palette(タレントパレット)」という製品は、先進的な技術を多く取り入れており、人事戦略を科学的に支える役割を果たしています。今回の提携は、ラクスの市場リーチ力とプラスアルファ・コンサルティングの革新的な製品力の融合を図るものです。
資本業務提携の意義
ラクスは、プラスアルファ・コンサルティングの発行済み株式の約4.09%を取得することで、長期的な協業関係を築く基盤を整えました。この資本提携は、両社が共同で開発を進める「楽楽人事労務」という新製品の発表につながります。この製品は、従業員300名以下の企業向けの人事業務をDX化し、ラクスの顧客が抱える「業務の痛み」を解消することに貢献する予定です。
OEM製品「楽楽人事労務」の特徴
新製品の「楽楽人事労務」は、タレントパレットの機能を基にしたOEM製品で、特に人事管理や労務管理機能をパッケージ化しています。企業が求める多様な業務に対応した機能を持ちながら、手続きも一括で処理できる利便性が大きな特徴です。2026年1月にサービスが開始される予定で、初期費用は10万円(税抜)、月額費用は3万円からとなっています。
さらなる協業の展望
ラクスとプラスアルファ・コンサルティングは、今後もクラウドサービス分野における協力を深め、営業活動や顧客紹介など多くの面で相互にサポートを行っていきます。また、ウェビナーやセミナーを通じて、両社製品のプロモーションも優先的に進める計画です。技術的連携により「楽楽人事労務」の利便性を向上させ、顧客への価値提供を強化していく考えです。
努力に期待されるシナジー
この提携により、ラクスは迅速に人事労務関連の製品ラインを充実させ、既存顧客のクロスセルの機会を増加させることが可能となります。一方、プラスアルファ・コンサルティングも、ラクスの強力なセールス&マーケティングチャネルを活用し、SMB/MMB市場へのアプローチを容易に行えるようになります。この連携が日本企業の働き方改革や生産性の向上に寄与することを期待しています。
会社情報
- 所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目27番5号
- 設立:2000年11月1日
- 資本金:3億7,837万円
- 代表者:中村 崇則
- 事業内容:クラウドサービス事業、IT人材事業
- 公式サイト:
ラクス公式サイト
- - ### 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
- 所在地:東京都港区東新橋一丁目9番2号
- 設立:2006年12月25日
- 資本金:557,827千円
- 代表者:三室 克哉
- 事業内容:マーケティングソリューション事業、CRMソリューション事業、HRプラットフォーム事業
- 公式サイト:
プラスアルファ・コンサルティング公式サイト